松陰一行は白河で3日滞在しています。
江帾五郎は仇討ちの為に盛岡へ向かい、
松陰と宮部鼎蔵は会津を目指します。
出発の前日は1日宿に籠って酒を煽り、
3人は別れを惜しみました。
嘉永5年1月28日。
①白河を出てしばらく進むと、
会津道への分岐に到着。
江帾と別れ、松陰と宮部は会津へ向かう。
山道を進んで②勢至堂の宿場に泊まる。
嘉永5年1月29日。
勢至堂峠を越えて③会津城下へ。
七日町の清水屋に宿泊し、
以後7日間会津に滞在。
※清水屋には後に土方歳三も宿泊しました。
現在は大東銀行会津支店となっており、
清水屋旅館跡碑が建てられています。
1月28日~1月29日の行程。
会津では井深蔵人、志賀與三兵衛、
黒河内伝五郎等の武術家や、
高津平蔵、廣川勝助、馬嶋瑞園、
西郷近登などの藩重臣に面会。
藩校日新館の見学も行い、
会津藩の家風も気に入った様子です。
嘉永5年2月6日。
①会津出立。坂下を経て②塔寺に至る。
心清水八幡神社を訪問。
※境内に吉田松陰 東北遊日記碑あり。
嘉永5年2月7日。
塔寺を出立して車峠、鳥居峠を越え、
③八木山宿に宿泊。
嘉永5年2月8日。
宿を出て津川に至る。
新潟に続く左と右の道があり、
左の道は危険とのことで右へ進む。
④諏訪峠を越えて行地、新谷を経て、
⑤綱木に宿泊。
※諏訪峠に吉田松陰之詩碑があります。
嘉永5年2月9日。
綱木の宿を出て⑥赤谷の番所を越え、
⑦新発田を経て⑧木崎に至る。
※赤谷番所は会津藩と新発田藩の藩境。
嘉永5年2月10日。
舟で水路を4里進み、⑨新潟へ。
剣客日野三九郎宅を訪問し宿泊。
※大変な山越えを経てたどり着いた新潟。
松陰が一番に印象に残ったのは白ウサギ。
西国育ちの松陰は兎は茶色いもので、
白い兎を不思議がっています。
2月6日~2月10日の行程。
つづく。
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