図書館には新しい本も古い本もあります。
特に閉架書庫には年代物もありますね。
今回の萩原新生著「長州征伐」は、
昭和16年のものでした。
真珠湾攻撃のあった年です。
表紙を開けてみると、
僕の務める会社の取引先の先々代が、
皇紀二千六百年奉祝記念に、
下関図書館に寄贈したものでした。
こういう古書は現代語ではないので、
慣れないと読むのに疲れます。
「… 続きを読む
図書館には新しい本も古い本もあります。
特に閉架書庫には年代物もありますね。
今回の萩原新生著「長州征伐」は、
昭和16年のものでした。
真珠湾攻撃のあった年です。
表紙を開けてみると、
僕の務める会社の取引先の先々代が、
皇紀二千六百年奉祝記念に、
下関図書館に寄贈したものでした。
こういう古書は現代語ではないので、
慣れないと読むのに疲れます。
「… 続きを読む
カメレオンというヤンキー漫画があった。
チンチクリンでヘタレな主人公が、
高校でヤンキーとしてデビューし、
強運とハッタリでピンチを切り抜け、
勝手にカリスマヤンキーとなっていく話。
主人公ヤザワはゲスでヘタレなのですが、
名のある不良らと対立しながらも、
強運とハッタリで相手が屈服してしまう。
単純にギャグ漫画として面白い作品でした。
さて、この「ばくだん!~幕末男子~」は、
そのカメレオンの作者… 続きを読む
中西君尾を描いた「勤王芸者」。
明治43年に小川煙村が著した小説で、
女性を描いた作品は当時は殆どありません。
今回ちょっと読んでみようと思うのですが、
昔の文章を読むのはちょっと骨が折れる。
とりあえずざっと読んで、
それから何度も読み返します。
京都の魚品という長州藩贔屓の貸座敷。
高杉晋作は怖いもの知らずでしたが、
情けに厚く遊び上手、
小りかという芸者を贔屓にしていて、… 続きを読む
泉十郎(野々村勘九郎)。
長府藩士で長府報国隊の総督だった人物。
今回読んだのはその泉十郎の小説です。
「柿の実の落つ時」。
長府藩は長州藩の支藩として知られますが、
支藩は宗家が分家に所領を分与して、
幕府の許可を得て立藩させた藩の事。
それとは別に仙台藩伊達家と、… 続きを読む
下関から松本への道中に読んだ本。
久々の古川薫作品で幕末短編集です。
「雪に舞う剣」。
春雪の門。
憎まれ役を買って出た藩勘定方の自刃を、
3人の娘が守るお話。
幕末より少し前のお話で、
女の強さと若者の愚かさが感じられました。
玉かんざし。
島田虎之助を主人公とした珍しい作品。
幕末三剣士島田虎之助の最期を描き、
君子の剣、清廉潔白を説く島田の罪悪感が、
島田の命を縮める。
ちなみに勝海舟も島田虎之助の弟子。… 続きを読む
中山忠光の死に疑問を持った新聞記者が、
暗殺に長府藩が関与したと考え、
毛利家を強請ろうとその謎を調べ始める。
史実を基に架空の登場人物が、
暗殺事件の真相に挑むサスペンス。
事件を調べる主人公は悪徳新聞を発行して、
有力者から金を巻き上げるヤクザな記者。
彼は架空の登場人物なのですが、
出会った郷土史研究家の… 続きを読む
以前より気にはなっていたのですが、
彰義隊を描いたマンガ[合葬]を読みました。
つい最近映画化されましたね。
作者は江戸風俗研究家の杉浦日向子。
既に若くして亡くなられているそうです。
3人の無名の若者の視点で描かれており、
それぞれ別の理由で彰義隊と関わりますが、
幕末の大事なキーワードである尊皇攘夷や、
佐幕、外国の脅威など、
若者達には関係ないように感じられます。… 続きを読む