幕末維新関連の書籍」カテゴリーアーカイブ

「志士の風雪-品川弥二郎の生涯」古川薫

久々に出張。行きの新幹線は、
「志士の風雪-品川弥二郎の生涯」
古川薫著を読んでみました。

古川薫を大人になって初めて読みました。
大人になってというのは、
実家に古川薫著の[高杉晋作]がありまして、
中学生の頃に一度読んだ覚えがあります。
すっかり内容忘れてますが、
僕の入門書であったことは間違いありません。

さて「志士の風雪-品川弥二郎の生涯」ですが、
サブタイ通り品川弥二郎の生涯を書いてます。
品川弥二郎は松下村塾の出身で
高杉や久坂の後輩。

貧しい中間の子として生まれ、
身分の違いで明倫館入学が叶わなかった為、… 続きを読む

「人斬り以蔵」司馬遼太郎

久々に出張に行きました。
片道3.5時間の新幹線での旅の為、
読書をしようと本屋に立ち寄ります。
一冊完結程度がちょうどいいのですが、
選びかねて司馬遼コーナーへ。
「人斬り以蔵」を見つけました。
前からこの書店で見かけてはいましたが、
なんだかあまり食指が動かず、
手に取りさえしませんでした。

時間もないし読んでみるかと手に取り、
裏を見ると短編集だと気がつきました。
なんだ。
短編集ならもっと早くに読めば良かった。
基本的に僕は短編集大好きなので。

さて前置きが長くなりましたが、… 続きを読む

「幕末」司馬遼太郎②

/②

前回の続き

[祇園囃子]
十津川郷士浦啓輔が土佐の山本旗郎と共に、
水戸藩士住谷寅之介を暗殺します。
師の尊敬する人物を斬る心の葛藤。
名も言わぬ大物達との会見。
そしておしかけ女房。
暗殺後山本は住谷の子息に仇討ちされる。
これが最後の仇討ち続きを読む

「幕末」司馬遼太郎①

①/

司馬遼太郎の短編集です。
幕末の暗殺事件を題材に、
12の短編からなっています。
短編集は空いた時間に読めるので、
とても大好きです。
この[幕末]は特に何度も読み返してます。

[桜田門外の変]
唯一の薩摩藩参加者有村治左衛門。… 続きを読む

「五郎治殿御始末」浅田次郎

浅田次郎の小説。初めて読みました。
明治維新(御一新)後の時代に、
置いて行かれた武士たちの生き様を、
切なく語る短編集です。

江戸から明治に変わって、
変化したのは政権だけではない。
僕の子供の頃と現在もまるで変わっています。
携帯もなくTVゲームファミコン程度、
洗濯機2槽式が普通でしたし、
自動車続きを読む

「百花春風抄」朔田浩美②

/②

幕末漫画についてうだうだ言い過ぎて、
本題に入れなかったので続きです。

少女漫画・・というか、
女流の漫画家の描くヒーローってのは、
「こんな奴いねえよ!!」
って言いたくなる程全てが男前です。
この百花春風抄の主人公高杉晋作も、
御多分に漏れず超男前です。
歴史を知らない人が読んだら、
たぶん「こんな奴いねえよ!」でしょう。

でも実際の晋作はこんな奴です。
そうだよな・・。
高杉晋作ってのはこんな奴なんだよな。
女性に人気があるって理由、… 続きを読む

「百花春風抄」朔田浩美1

①/

何度か見かけて気になっていたんですが、
東行庵に売ってたので買っちゃいました。
高杉晋作が主人公の漫画です。

基本的に幕末モノ漫画というのは、
誇張されたり、歴史誤認があったり、
パロディがあったりで、
鼻につくものが多いので、
やはり好き嫌いがはっきりします。

物語なので誇張はある程度仕方ない。
たとえば新撰組隊士一人で、
10人と斬りあって勝つとか。
たとえば偶然に重要人物にばったり会うとか。
これは当然アリだと思います。… 続きを読む