いろいろな陰謀説について①

①/②

ネットをいろいろ検索しておりますと、
色々な幕末維新の陰謀説が書かれていますね。
全く突拍子もないトンデモ説から、
意外とそうかも・・と思わせるものまで、
HPとかブログとかで色々検索できますので、
意外と楽しく拝見させていただいております。

面白いので二つほど検証してみましょう！
～坂本龍馬暗殺の陰謀説

よく黒幕だったと言われるのは、
紀州藩、土佐藩、薩摩藩、
そしてフリーメーソン（笑）。
①紀州藩～いろは丸事件を恨んでの犯行。
・・万国法に基づいての話し合いでお互い納得。
　　しかも紀州藩は賠償金をまけさせてるし、
　　　暗殺するなら結論の出る前でしょう。
②土佐藩～後藤象二郎が大政奉還の手柄を、
　自分のものにするためとか、
　岩崎弥太郎が商売利権を奪うためとか・・。
・・手柄って山内容堂に対してでしょ？
　　後藤が龍馬に奪われる訳ない。
　　後藤と龍馬の仲は良好だし、
　　龍馬暗殺は後藤にとってはマイナス。
　　岩崎だって龍馬を殺したからって、
　　海援隊の商売奪えないし、
　　その後も実際奪っていない。
　　暗殺してまで取る程のものでもないし、
　　岩崎が暗殺部隊を差し向けられるのか？
③薩摩藩～大政奉還で武力倒幕が出来なくなり、
　その腹いせから暗殺した。
・・大政奉還は龍馬から後藤に、
　　後藤から容堂に伝えられたもの。
　　結局土佐藩の藩論として献策されたもの。
　　言いだしっぺを殺すことに価値もないし、
　　薩摩藩がもし暗殺しようとすれるならば、
　　もっと簡単な方法はたくさんありますね。
④フリーメーソン～ありえないね。

結局、実行犯がちゃんと証言してることだし、
京都見廻組が職務として不逞浪士を殺しただけ。
谷干城が違うって言ってるのは、
自分の立場が悪くなるからです。
龍馬の暗殺に黒幕がいなかったからって、
龍馬の功績が色褪せるわけでもないのにね。

～西郷隆盛の肖像の陰謀説

西郷隆盛の写真が現存しません。
坂本龍馬、高杉晋作、大久保利通、etc…
皆、写真が現存します。
また他の薩軍の将たちの写真も残っている。
けれど西郷の写真だけが何故か存在しません。
これは陰謀以外に考えられないという話。
①西郷の存在を消す～例の明治天皇すり替えや、
　何らかの秘密を知っていた為、
　西郷は存在しなかったものとして、
　写真関係は全て焼かれた。
・・写真だけ消しても知ってる人はいるので、
　　　西郷に関わる全てを抹殺しないかぎり、
　　　存在を消すなんて無理。
②西郷は生きていた～西郷は明治政府に復帰、
　若しくは普通に生活していたが、
　西郷とわからなくする為に写真を全て無くし、
　似ても似つかない肖像画を作った。
・・世界各国どこにでも生存説はありますが、
　　　やはりこれも無理のある話。
　　　西郷を生かすために全ての人間が、
　　　全てがグルになったらできるかも？
　　　誰も知らない人ならどうにかなりますが、
　　　色々な人と会ってる西郷を隠すのは、
　　　相当大変ですね。

陰謀ではないのですが、
写真が無い理由は幾つかありますね。
③写真嫌いであった～太ってたので、
　自分の写真のを見るのが嫌だった。
・・そういわれたら身もフタもないのですが、
　　もしそうなら豪快なイメージ無いですね。
　　実際そうかもしれませんけどね。
④暗殺を避けるために、写真を残さなかった
　～敵の多かった西郷は暗殺を防ぐために、
　顔の特定ができる写真を残さなかった。
・・それなら西郷だけってのは微妙ですね。
　　他の将もそれをしなければならないし、
　　焼き増しが出来る状況でもないので、
　　写真で暗殺がどうこうなるとも思えません。

ないものはない。どうしてないのかは謎です。
確かに西郷だけがないのは不自然。
ただ「これが西郷かもしてない！」写真は、
とっても微妙です。
下に主な西郷かもしれない写真を幾つか・・・。
西郷は薩摩藩の重鎮だったことを、
頭に入れてご覧下さい。

Aフルベッキ写真の西郷隆盛
この写真自体トンデモ認定品ですが、
まず身分の違う人間が、
ランダムに立ってる時点でありえませんね。

B盛岡藩士が所有していたとされる西郷

右の人物は永山弥一郎ですが、
総大将を立たせてふんぞり返る訳ありません。

C会津の「13人撮り写真」の西郷

右端が西郷とされる人物ですが、
位置から察するに中心人物ではないですね。

D薩摩藩士を撮影したとされる写真の西郷
右から2番目の人物が西郷とされる人物。
西郷の肩に手をかけているということは、
右はしの人物は相当の人物ですね。