野波瀬は三隅から小山を越え、
海岸に降りた場所にある漁村集落。
青海島に波を遮られた穏やかな海で、
集落は海岸から山手に伸びますが、
土地は狭く住宅は密集しています。
「野波瀬漁港」。
第二種に分類される漁港で、
ブリの養殖が行われているようです。
「石垣の防波堤」。
先には石灯籠も設置されていますので、
江戸期のものではないでしょうか?
「野波瀬集落」。
漁村特有の細い路地には、
所狭しと住宅が立ち並んでいます。
古い家も新しい家も混在し、
空き家はあまりない模様。
古い旅館風の建物もありました。
嘉永2年7月6日。
吉田松陰は北浦巡視で野波瀬に上陸し、
東善寺の背後にある地蔵崎に登り、
仙崎湾を遠望しています。
※東善寺は廃寺となった模様。
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