松林院墓地は鷹匠町にある墓地で、
本材木町にある松林院の飛地境内。
「松林院墓地」。
かつては宗玄寺という寺でしたが、
現在は松林院の墓地となっています。
「實徳院正罔信士
喜道院妙持信女
一窓院運香日快信士
窓香院妙華日筐信女(左)」。
寺田屋当主の歴代墓所。
喜道院が寺田屋お登勢の法名で、
右隣の實徳院が6代目寺田屋伊助。
左は7代目夫婦と思われます。
お登勢は大津宿の旅館の次女に生まれ、
18歳で6代目寺田屋伊助の妻となります。
伊助は放蕩者だったようで、
お登勢が寺田屋の経営を取り仕切り、
伊助の死後も女将として寺田屋を経営。
文久2年に寺田屋騒動が発生し、
店は惨劇の舞台となりましたが、
事件後は薩摩藩から見舞金が出て、
店の修繕を行って営業を再開しました。
志士らの世話を道楽としたようで、
特に坂本龍馬と親しくしており、
お龍を養女としたりもしています。
慶応2年には龍馬が襲撃されており、
事件の余波で嫌疑を掛けられましたが、
毅然とした態度であったという。
鳥羽伏見の戦いで店が焼失しますが、
同年に再建して営業を行っており、
維新後も寺田屋を続けていますが、
明治10年に死去しています。
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・京都府京都市 寺田屋
お登勢が再建した寺田屋の店舗。
・長崎県長崎市 大浦慶墓所
龍馬のパトロンのひとり大浦慶。