京都府京都市 専念寺/加藤嘉明墓所

専念寺は西寺町通りにある浄土宗寺院。
創建や由緒は不明ですが、
前田玄以ゆかりの寺であるとのこと。


本堂」。
開山は故念上人とされており、
前田玄以と懇意であったようで、
その関係から供養塔が建てられたとのこと。
前田玄以の墓は妙心寺塔頭蟠桃院で、
ここにある供養塔は見つけられませんでした。

専念寺墓地に加藤嘉明の墓もあります。

松苑院殿拾遺釈道誉大禅定門(左)」。
水口藩藩祖加藤嘉明の墓。
※隣の五輪塔は3代加藤明友の奥方の墓。
 何故このようになっているのかは不明。

嘉明は豊臣秀吉の子飼の武将で、
賤ヶ岳七本槍のひとり。
秀吉に従い三木城の戦いで初陣を飾り、
明智光秀との山崎の戦いにも参加。
柴田勝家との賤ヶ岳の戦いでは、
抜群の戦功で3000石に加増されます。
続く小牧長久手の戦い紀州征伐にも参加し、
四国征伐九州征伐小田原征伐や、
朝鮮出兵にも残らず参加。
関ケ原の戦いでは東軍として参加し、
その功で伊予松山藩20万石を与えられ、
後に会津藩43万5500石に加増転封となり、
寛永8年(1631)に死去してます。
真宗に帰依していたようで、
麻布の善福寺で荼毘に付された後、
[松苑院殿]の法名を付けられますが、
遺骨は後に大谷祖廟に葬られており、
法名も[三明院殿]に変更されました。
墓石には変更前の松苑院殿が刻まれており、
善福寺にあったものかもしれません。

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