①/②
僕はお龍という女性が好きではありません。
こういう女性には関わりあいたくない。
これは個人的な好き嫌いの話です。
自分の欲というものに忠実で、
顕示欲が強い女性に感じられ、
かといって世渡りは下手で、
結局は人に頼ってばかり、
そのくせ恩義をあまり感じない。
一言でいえば困った女です。
晩年のお龍。
こういう困った女性を、
「まことにおもしろき女」と言える龍馬は、
やはり常人とは違うのでしょう。
インタビューで話す内容で、
龍馬を持ち上げるのは良いのですが、
自分がモテたという事をやたら散りばめ、
中村半次郎に夜這いされかけた件や、
近藤勇に貢がれた件なんてのも、
そのわり自分は汚されてないし、
他からそのような話は聞かれない。
全くのデマではなかったにしても、
かなり盛ってると思います。
龍馬が殺された晩に、
血だらけの龍馬が夢枕に立っていたなんて、
盛る話をする人の特色がよく表れてます。
「海援隊士たちは嫌っていた。
生意気で龍馬を傘にきて、
同志たちを下風に見たがっていた」
「有名なる美人なれども、
賢婦人なるや否やは知らず。
善悪ともに兼ぬるように思われたり」
「品行が悪く意見しても聞き入れないので、
面倒はみられない」
と語られるように、
周りから嫌われていたのは間違いない。
坂本家を出て行った理由を後年、
義兄夫婦が褒賞金目当てに虐めたって、
仮に本当の事であったとしても、
元夫の兄を世間のさらし者にする行為。
京都で公卿に米を貰って助かっていたのに、
気があると知ると東京に逃げるなんて、
とても恩知らずな印象を受けます。
※上手にかわず事も出来たはず。
会った事も無い千葉さな子を淫奔女と罵り、
門弟の誰彼かまわず付文をしたり、
あたりに人がいないと、
年の若い優男をつかまえて口説く、
箸にも棒にもかからぬ女で、
我がままで腕力が強く、
それでいて嫉妬深い女と語っている。
会った事が無いのだから、
龍馬が話したって事になりますが、
それも龍馬を貶める行為です。
※仮に龍馬がさな子を悪く語ったとしても、
別に不思議ではありません。
奥さんに元カノを褒めるような事言うと、
お龍でなくてもブチ切れられますからね。
料亭田中家の社員旅行のお龍とされる人物。
いやいや・・いいんですよ。
ただ、僕が嫌いなだけ。
そういう女性が好きな男は、
世の中に沢山いるんですから。
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■関連記事■
・神奈川県横浜市 神奈川宿跡
お龍が働いていた田中家があります。
・坂本龍馬と下関
お龍は龍馬の死を伊藤家で聞きました。
・京都府京都市 京都霊山護國神社③
霊山護國神社にある坂本龍馬の墓。
はじめまして。
littlemyと申します。
おはようございます。
実に面白い内容のお話。
偉人たちを語るのではなく、その周りの人物に焦点を当て語られていますね。
美談しか知りませんでしたが、そんな裏話もあるとは。
事実かどうか、激怒の明治維新の頃にタイムスリップしてみたくなる。
興味深いお話をありがとうございます
(・´ω`・)