おりょうさんについて②

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僕はお龍という女性が好きではありません。
こういう女性には関わりあいたくない。
これは個人的な好き嫌いの話です。

自分の欲というものに忠実で、
顕示欲が強い女性に感じられ、
かといって世渡りは下手で、
結局は人に頼ってばかり、
そのくせ恩義をあまり感じない。
一言でいえば困った女です。


晩年のお龍。

こういう困った女性を、
まことにおもしろき女」と言える龍馬は、
やはり常人とは違うのでしょう。

インタビューで話す内容で、
龍馬を持ち上げるのは良いのですが、
自分がモテたという事をやたら散りばめ、
中村半次郎夜這いされかけた件や、
近藤勇貢がれた件なんてのも、
そのわり自分は汚されてないし、
他からそのような話は聞かれない。
全くのデマではなかったにしても、
かなり盛ってると思います。
龍馬が殺された晩に、
血だらけの龍馬が夢枕に立っていたなんて、
盛る話をする人の特色がよく表れてます。

海援隊士たちは嫌っていた。
 生意気で龍馬を傘にきて、
 同志たちを下風に見たがっていた

有名なる美人なれども、
 賢婦人なるや否やは知らず。
 善悪ともに兼ぬるように思われたり

品行が悪く意見しても聞き入れないので、
 面倒はみられない
と語られるように、
周りから嫌われていたのは間違いない。

坂本家を出て行った理由を後年、
義兄夫婦が褒賞金目当てに虐めたって、
仮に本当の事であったとしても、
元夫の兄を世間のさらし者にする行為。

京都で公卿に米を貰って助かっていたのに、
気があると知ると東京に逃げるなんて、
とても恩知らずな印象を受けます。
※上手にかわず事も出来たはず。

会った事も無い千葉さな子淫奔女と罵り、
門弟の誰彼かまわず付文をしたり、
あたりに人がいないと、
年の若い優男をつかまえて口説く、
箸にも棒にもかからぬ女で、
我がままで腕力が強く、
それでいて嫉妬深い女と語っている。
会った事が無いのだから、
龍馬が話したって事になりますが、
それも龍馬を貶める行為です。
※仮に龍馬がさな子を悪く語ったとしても、
 別に不思議ではありません。
 奥さんに元カノを褒めるような事言うと、
 お龍でなくてもブチ切れられますからね。


料亭田中家の社員旅行のお龍とされる人物。

いやいや・・いいんですよ。
ただ、僕が嫌いなだけ。
そういう女性が好きな男は、
世の中に沢山いるんですから。

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おりょうさんについて②” に1件のフィードバックがあります

  1. little my

    はじめまして。
    littlemyと申します。

    おはようございます。
    実に面白い内容のお話。
    偉人たちを語るのではなく、その周りの人物に焦点を当て語られていますね。
    美談しか知りませんでしたが、そんな裏話もあるとは。
    事実かどうか、激怒の明治維新の頃にタイムスリップしてみたくなる。
    興味深いお話をありがとうございます
    (・´ω`・)

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