板堂峠から約650m萩側に下ると、
「吉田松陰先生東送之碑」が設置されています。
「吉田松陰先生東送之碑」。
昭和58年に㈶松風会により建立されたもので、
その書は内閣総理大臣岸信介によるもの。
松陰は安政の大獄で江戸に檻送されますが、
その途中に碑の設置された夏木原にて、
碑文の漢詩を詠んでいます。
縛吾台命致關東
對簿心期質昊穹
夏木原頭天雨黒
満山杜宇血痕紅
訳:吾を捕縛して幕命を持って関東へ
上天の質は簿心に対し期す
夏木原では頭上に暗雲
満山で不如帰が鳴きその血痕は紅色
現在の夏木原は遊歩道のようになっており、
訪問時は新緑が美しく心地良かったのですが、
あまり整備はされていない様子。
往時の夏木原には茶屋があったようで、
旅人らの休憩地点だったようです。
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旅人が振り返り別れを告げた場所。