大分県大分市 戸次宿跡

戸次は古来より交通の要所であり、
日向街道沿いの宿場として栄え、
市場が開かれて在郷町として発展。
これを支配していたのは臼杵藩でした。


戸次本町 町並み散策マップ」。
現地の案内板より。
戸次本町は古い町並みの残っており、
往時の姿を残しています。


戸次本町周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが戸次宿跡。

南側より散策。

旧国立二十三銀行出張所」。
大分銀行の前身二十三銀行出張所跡。
銀行の出張所があったのは、
経済規模が大きかった事の証です。
明治32年築。
現「量り売り からはな百貨店」。


旧呉服店森屋」。
入母屋造桟瓦葺二階建の旧呉服屋森屋
森屋は天保元年(1830)開業しており、
店舗は明治元年に建て替えられています。
現「藤川金物店」。


松石不老館」。
帆足分家住宅の主屋で、
その館名は南画家帆足杏雨の命名。
明治39年に建築されたもの。


この辺りが一番雰囲気があります。


旧帆足杏雨宅 壇勝閣」。
木造入母屋造桟瓦葺の住宅で、
安政3年に建てられたもの。
南画家帆足杏雨の旧宅。


帆足本家 富春館」。
大庄屋を務めた帆足本家の住宅で、
戸次本町を象徴する建物となっており、
主屋及び酒造蔵が現存しています。
主屋は慶応元年に建築されたもので、
木造二階建入母屋造。
酒造蔵は明治42年に建てられました。
広大過ぎて写真1枚では収まりません。


旧料亭 富士見楼」。
明治2年建築の元料亭の建物。
2階から豊後富士が眺望出来た為に、
富士見楼と名付けられたとのこと。


旧呉服店 塩屋」。
大正10年建築の入母屋造桟瓦葺二階建。
昭和20年まで呉服屋だったとされ、
戦時中は航空兵の宿舎だったとのこと。


旧呉服店 万太(中央)」、
旧戸次郵便局(奥側)」。
双方合わせて金子家住宅となっており、
鶴崎武家屋敷を移築したものとされ、
これは鶴崎御茶屋内の建物とも、
藩士の邸宅ともされています。
後に一部を洋風に改築して郵便局とし、
昭和45年まで使用されたとのこと。


旧平岡酒場」。
明治18年建築の切妻造桟瓦葺二階建。
造酒屋として創業されたようで、
後に煙草も売っていたようです。
現在は「古民家カフェHARIYO」。

小さいながら歩いていて楽しい町並み。
歴史と伝統を守りながら、
現在もこれを活用を続けている模様。
とても素晴らしいと思います。

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