①/②
つづき。
「公居間・書斎」。
家主の公爵毛利元昭の居住空間。
奥が書斎で手前が公居間です。
大正5年11月に大正天皇、
大正11年3月に貞明皇后、
昭和22年12月に昭和天皇、
更に昭和31年4月には香淳皇后が、
それぞれ行幸で宿泊した由緒ある部屋。
「寝室」。
公爵夫妻の寝室。
先程の公居間、書斎と共に、
各行幸の際に宿所とされたようです。
「奥居間」。
公爵夫人毛利美佐子の居住空間。
沢瀉を取り込んだ襖や欄間で、
女性の部屋らしい華やか部屋です。
行幸の際には公爵夫妻が寝てたのかな?
「仏間」。
奥居間の隣は仏間。
維新後に神道に改宗する藩主家が多い中、
毛利家は仏教を捨ててはいません。
山口県で廃仏毀釈が少なかったのは、
藩主が改宗しなかった影響もあるでしょう。
この後に展示室にも行きましたが、
撮影禁止なので割愛。
「化粧室」。
文字通り化粧をした部屋で、
トイレではありません。
公爵夫人がこの椅子に座って、
女中らに髪を梳いてもらったり、
化粧してもらったりしたのでしょう。
「奥浴室」。
当主及び夫人の浴室。
小さいながら浴槽は豪華な大理石製。
当初から給湯施設が完備されており、
蛇口をひねるとお湯が出たとされます。
本邸を出て毛利庭園へ。
前庭にある庭園への入口の中雀門。
入園は大人500円です。
外から見た本邸。
この2階からの眺めも素晴らしい。
庭園の石橋からの本邸の眺め。
遥か遠くに感じます。
「ひょうたん池」。
巨大なひょうたん池。
季節には蓮の花が咲くのでしょう。
池の広さは7934㎡もあるとのこと。
流石は毛利宗家本拠といった本邸。
建物も庭園も展示室も見ごたえがあり、
一度は行ってみて損はないと思います。
時代は大正という事もあり、
洋館に住む公爵家は多かったでしょう。
それでも毛利宗家が和風建築を造り、
そこで生涯過ごしたのは素敵ですね。
■関連記事■
・山口県防府市 毛利博物館
前回訪問時の記事。
・山口県防府市 三田尻御茶屋跡
毛利本家の本邸となっていた御茶屋跡。
・山口県萩市 指月城跡
長州藩毛利家の居城跡。
