油谷湾を囲む向津具半島の先端油谷島に、
異国船打払の為の台場跡が残されています。
向津具半島周辺(泊台場跡の場所)
向津具は[むかつく]と読みます。
もちろん別にムカついているわけではなく、
向津国(むかつくに)と呼ばれていたのが、
年月が経つうちに変化したもので、
油谷湾の南側から見て、
[向こうの津にある国]だったから。
台場跡は泊崎という場所の海沿いにあり、
あぜ道を通らねば行くことはできません。
写真の奥にある林の中に台場跡があります。
林までたどりつくとすぐに見つかります。
意外と状態良く石積が残されており、
どのように大砲が設置されてあったか、
なんとなく想像出来ます。
辺鄙な場所で訪問者もいないのでしょう。
説明板は落ちて草はボーボー。
市もたまには見に来た方がいいですよ。
吉田松陰の廻浦記略によると、
松陰は嘉永2年7月8日にここに来ました。
※記事はこちら。
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良好な状態で残っている台場跡。