高杉晋作」タグアーカイブ

井上馨 ~高杉晋作との関係

井上馨について・・・
井上馨(幕末時は志道聞多、井上聞多)は、
長州藩閥の重鎮にして汚職大魔王
汚職まみれとはいえ財務の才能はピカ1で、
新政府のつたない財政を切り盛りし、
日本を西洋列強の一員にのし上げた功績は、
とても大きいでしょう。

この井上馨(以下聞多)と、
高杉晋作とはどんな関係だったのしょう?

井上は大組百石井上家の次男に生まれます。… 続きを読む

伊藤博文 ~高杉晋作との関係

伊藤博文について。
千円札(C号券)にもなった初代内閣総理大臣
一般には高杉晋作舎弟のような印象ですが、
実際はどうだったのでしょう?

伊藤博文は天保12年に、
周防の百姓林十蔵の長男として生まれ、
幼名は利助といいました。
父十蔵が… 続きを読む

谷梅処

司馬遼太郎という作家は恐ろしい作家です。
彼の作品が歴史上の人物のイメージを決定し、
それが世間の評価となっていると云っても、
けして過言ではありません。

坂本龍馬が幕末の一大英雄になったのも、
[竜馬がゆく]のおかげでしょう。
彼はそれまでマイナーな人物でしたが、
この作品によって幕末の主役となりました。

歴史の認知度において司馬の功績は、
計り知れないものがあります。
しかし反対に罪を生むこともありました。
司馬が悪いわけではありませんが、
彼の作品はあくまで小説。… 続きを読む

高杉晋作の像について・・・

高杉晋作の像は僕の知るかぎり8体あります。
今度は東行庵新しい銅像が建つそうですが、
どんな銅像になるのでしょう?

像はたくさんの方が関わって建てられるので、
似てないとか違うとか言ってはいけませんが、
人間ですので何かを思うのは仕方ない事。
新しい銅像を楽しみにしつつ、
現在の8体の晋作像を批評してみます。

まずは日和山の一番有名な陶像から。

大きくてポーズも重厚感があります。
顔も男前で険しい表情には惚れ惚れします。
しかし写真の晋作には似ていない。
また銅像ではなく陶像というのが残念。… 続きを読む

雅とうの

晋作の愛人と言えば妾の[おうの]。

うの(谷梅処)
色々な本やネットを見ても、
大概が晋作はおうのを愛したとされており、
晋作は家柄の良い井上家の雅を妻とし、
 愛人のうのを愛した
と書かれていたりします。


高杉雅
でもちょっと考えてみましょう。
雅とうの。どう違うの?
雅が不細工で駄目妻って訳でもない。
萩一の美人で有名だったらしいですし、… 続きを読む

ちょっとした事ですが・・。

ネットで適当に検索していると、
こんな質問をみつけました。

小説などに登場する高杉像に憧れています。
脚色されていることがあるかと思い、

自分なりに史実を追ってみました。

自分なりに調べた結果、
今まで知っていた晋作とはかけはなれた、
あまりパッとしない人物のように思えました。
長州が大変な時期になると、

イヤなことから逃げるように脱藩したり、
大事な時期に活躍していなかったり。。。
奇想天外な行動力で、

カリスマ的に登りつめた印象でしたが、
家柄で登用されたに過ぎない感じもしました。
最後の最後で騎兵隊をちょいとまとめて、

数回戦に勝ったぐらいしか
目立った活躍はないように思えます。
はたしてどれほど維新に貢献したのでしょう?

そこで疑問に思ったのは、
なぜ高杉はここまで評価されているのか。続きを読む

下関市上新地町 桜山神社

桜山に[桜山神社]という神社があります。
高杉晋作が提唱し下関攘夷戦、四境戦争、
尊攘運動の殉難者を弔う為に造られました。
招魂場としては日本初のものとされ、
靖国神社護国神社の元祖とされます。

規模の小さな神社ですが、
偉大な指導者である吉田松陰から、
奇兵隊の一兵士に至るまで、
等しく祀られています。

おくれてもおくれてもまた君たちに
 ちかひしことをあにわすれめや 
             高杉晋作

[おくれてもおくれても]という言葉に、
死に遅れたと悔やむ心の葛藤が伺えますね。… 続きを読む