山口県岩国市　関戸宿跡

関戸宿は西国街道の宿場町で、
周防国の東端に位置しています。

「御国廻御行程記関戸」。

岩国市関戸周辺。緑の線が西国街道で、
青でぼかした辺りが関戸宿跡。

関戸交差点より街道を散策。

「脇本陣牧野家跡」。
交差点より入って少々行った右手側に、
脇本陣を務めた牧野家の屋敷があります。
新しい感じで建て直されたものと思ったら、
往時の建物をリフォームしたものという。
平成17年に水害で冠水してしまった為、
このように綺麗になっているようです。

「関戸宿の街並み」。
写真奥は庄屋村尾家の屋敷跡で、
芸州戦争の際は野戦病院となったとのこと。
上記のように水害に遭っている為、
古い家屋には手が加えられています。

「吉田松陰先生東遊記念碑」。
吉田松陰の記念碑と旧山陽道の説明板。
関戸本陣跡とも書かれているので、
本陣を務めた村尾家の跡地かと思いきや、
碑の横を通る客神社参道の向こう側らしい。

さらに進む。

「脇本陣東家跡」。
トタン塀で囲まれていますが、
脇本陣を務めていた東家の屋敷跡。
東送となった吉田松陰を乗せた護送駕籠が、
昼休みをとったとされています。

街道は急に上り坂となります。
古い家屋は無い模様ですが、
狭い坂道の両側に家が立ち並ぶ感じは、
旧宿場らしい雰囲気。

民家が途切れた辺りより、
旧街道は車道から逸れて歩道となります。
ここを進むと小瀬峠を越えて小瀬川へ。
川を越えると芸州国に入ります。

■西国街道の宿場町