大口麓は薩摩国北端にある外城で、
肥後国との国境近くにあります。
戦国時代には新納忠元が地頭と務め、
国境の備えとして睨みを利かしており、
江戸時代は薩摩藩の直轄領となって、
地頭が詰める大口御仮屋が設置されました。
「大口御仮屋跡(大口小学校)」。
大口御仮屋跡は現在の大口小学校の敷地。
小学校背後の丘陵が大口城跡で、
その南西の麓に御仮屋が建てられています。
御仮屋周辺に麓(郷、外城)が形成され、
出水麓や伊集院麓と同様の大郷となり、
各所に番所が置かれた重要な地でした。
■関連記事■
・鹿児島県出水市 出水麓武家屋敷群
最も古く大規模な外城の地頭御仮屋跡。
・鹿児島県日置市 伊集院御仮屋跡.
交通の要所伊集院麓の地頭御仮屋跡。
・鹿児島県南さつま市 加世田麓武家屋敷群
宗家由縁の地にある地頭御仮屋。