地福は中国山地に囲まれた集落で、
海抜は約300mながら平坦な盆地で、
灌漑の便が良い事から開拓が進められ、
田園地帯となっていました。
村内に山陰街道が通っていた為に、
半宿にもなっていたようです。
「御国廻御行程記 地福(一部)」。
上の道が山陰街道ですが、
絵図を見る限り家屋は少なく、
阿武川対岸の方が多く感じられます。
阿東地福上周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが地福宿跡。
「地福宿跡」。
県道311号線(篠目徳佐下線)沿いが地福宿跡。
絵図とは違い実際には家屋は結構あります。
地福地区はトイトイと呼ばれる行事があり、
子供達がわらの馬を篭に入れて各家を巡り、
玄関先にそれを置いてき「トイトーイ」と叫び、
物陰に隠れて家の人が出て来るのを待ちます。
出て来た家の人はそのわらの馬を貰い、
代わりにお菓子を篭の中に入れると、
子供達はお礼を言って次の家に行くとのこと。
ハロウィンみたいなものですね。
とても良い伝統だと思います。
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