田上菊舎は江戸後期の女流俳人。
菊舎は文政9年に死去しており、
その生涯は幕末には至っていませんので、
今まで触れてはおりませんでしたが、
幕末史跡を調べていると何度も登場する為、
ここいらでちゃんと調べてみました。
菊舎は在郷の長府藩士田上由永の娘として、
宝暦3年(1753)に豊浦郡田耕村に誕生。
やがて同村の村田利之助に嫁ぎますが、… 続きを読む
「歌人」タグアーカイブ
山口県防府市 防府天満宮(再訪)
天満宮は菅原道真を祀る神社。
道真の死後に雷、大火、疫病等、
平安京で天変地異が相次いで起こり、
道真に敵対した者の多くが、
清涼殿の落雷等で死亡した事から、
道真の怨霊が雷神となったと考えられ、
天神として祀られるようになったもので、
全国に約1万2000社もあるという。
防府天満宮は道真死後翌年の創建で、
日本初の天満宮である事から、
総本社の… 続きを読む
福井県福井市 橘曙覧関連史跡
幕末福井の歌人橘曙覧の関連史跡を巡る。
曙覧は花鳥風月を詠むことが主流の時代において、
身近な言葉で日常生活を和歌で詠んだ歌人。
焼き魚や豆腐を食す楽しみ、
紙漉きや銀山採掘などの労働風景、
竹が生えた住居の様子やしらみまで歌にしており、
死後に… 続きを読む
福井県福井市 大安寺/福井藩越前松平家墓所
福井藩越前松平家の菩提寺である大安寺は、
田谷寺という大寺院の跡に創建され、
殆どの建物を創建当時のまま残しています。
田谷寺は48の坊舎を持つ大寺院でしたが、
織田信長の越前侵攻で全て焼失してしまい、
その後80余年放置されていたという。
この跡地に4代松平光通が大安寺を創建し、
越前松平家の永代菩提所としています。
開山の大愚禅師は… 続きを読む
岡山県岡山市 大光寺/足守藩木下家墓所
豊臣秀吉の正室北政所の兄木下家定は、
関ヶ原の戦いで中立を保ち、
足守に2万5000石を与えられました。
家定の死去の後、
幕府は遺領を長男と次男で分ける様に指示。
しかし長男木下勝俊が遺領を独占した為に、
次男木下利房が不服として幕府に訴え、
勝俊は… 続きを読む
大阪府高槻市 藤井竹外関連史跡
現代人の我々の感覚としては、
漢詩という小難しいものを理解し、
それに何かを感じるというのは少々難しい。
とはいえカタチは変わりますが我々の場合、
歌謡曲等の歌詞に感化される事もあります。
例えば40代中盤を越えた僕の場合、
最近巷で流れているような歌謡曲を、
良い曲だなと感じる事はあっても、
良い歌詞だなと感じる事はできませんが、
10代後半~20代に聞いた歌謡曲で、
心が揺さぶられた経験はありました。
例えればドリカム… 続きを読む
福岡県福岡市 明光寺/野村望東尼墓所
女流勤皇詩人野村望東尼は、
福岡藩の尊攘派弾圧事件乙丑の獄により、
糸島に流刑となっていたところ、
高杉晋作の指示により奇兵隊に救出され、
下関の白石正一郎宅に匿われました。
晋作を看取った後は三田尻に滞在。
戦勝祈願のため断食を行ったのが祟り、
慶応3年11月に亡くなっています。… 続きを読む