香川県仲多度郡 金刀比羅宮①

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金刀比羅宮こんびら信仰の総本宮で、
大物主神を主祭神とする別表神社
江戸時代以前は金毘羅大権現として祀られ、
金毘羅参りが盛んにおこなわれて、
お伊勢参りに次ぐ人気であったという。
幕末の志士達もここに参拝しており、
吉田松陰高杉晋作坂本龍馬らも、
金刀比羅宮を訪れています。


表参道入口」。
宿は参道近く。これよりこんぴら参り開始。
門前町にはお土産うどんスイーツ等、
色々な店舗が並びます。

まっすぐ行かずに少し寄り道。
参道より南の路地に入ります。

旧松里庵」。
侠客日柳燕石の子分半助が営んだ料亭跡で、
燕石に匿われていた高杉晋作を捕縛する為、
捕吏はここに踏み込みますが、
晋作は用意されていた抜け穴から脱出し、
そのまま長州に逃げたとされています。
※現在は民家のようです。

旧松里庵を拝見し参道へ戻る。

敷島館(旧芳橘楼)」。
参道沿いにある立派な温泉旅館で、
元々は余島屋という旅籠でしたが、
頼山陽芳橘楼と命名したという。
坂本龍馬は剣術修行から帰郷する際、
この芳橘楼に宿泊した記録があり、
晋作も燕石に匿われた際に、
門前町周辺を転々としたようで、
芳橘楼にも潜伏したとのことです。
他に桂小五郎などもここに宿泊。
明治中期に建て直されて敷島館と改称。
2000年代には廃業しており、
取り壊されて駐車場となっていましたが、
去年再オープンしたようです。

晋作潜伏の情報を得ていた高松藩は、
捕吏を何度も踏み込ませていますが、
周辺の宿は殆ど燕石の息が掛かっており、
捕まえられることはありませんでした。


門前町を抜けると、
785段の石段のはじまり。
みよちゃんは嫁さんと先へ進み、
僕はゆきちゃんを抱えている為、
自分のペースでゆっくり登ります。


みよちゃんと嫁さんはどんどん進む。
既に視界から見えなくなりました。
13kg超えの幼児を抱えて登るのは、
思ったよりもキツイ・・・。


大門」。
二層入母屋造瓦葺の門で、
ここより先が金刀比羅宮の境内。
慶安2年(1650)に、
高松藩主松平頼重が寄進したもの。
この大門までで365段です。

2人はここで待っていてくれました。

五人百姓」。
傘の下で飴を売る出店がありました。
これは五人百姓と云って、
境内で商売する事を許された5軒の飴屋で、
こんぴら名物の加美代飴を売っています。
みよちゃんとゆきちゃんは試食を貰い、
嫁さんもお土産として買いました。

これより金刀比羅宮の境内ですが、
既に疲労困憊・・・。

つづく。
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