鹿島宿は多良海道の宿場町。
多良海道は長崎街道の脇道で、
佐賀藩が長崎警備に赴く際に、
往来していた街道とされています。
鹿島市本町周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが鹿島宿跡。
「鹿島宿跡」。
鹿島川の北側が鹿島宿跡で、
多少は古い家屋も残る通り。
伊能忠敬が宿泊した事で知られます。
「諸国屋」。
脇本陣であった諸国屋茂平宅跡で、
伊能隊副隊長坂部貞兵衛が宿泊しました。
建物は更新されてはいますが、
現在も営業しているという老舗です。
伊能忠敬は本陣徳人屋吉田忠兵衛宅に泊り、
他の隊員は小間物屋庄五郎宅に宿泊。
これらは残っていない模様。
「継場跡」。
人馬の継立や荷物の輸送を行った継場の跡。
跡地に伊能隊宿泊の説明板があります。
鹿島宿については隣の塩田宿跡や、
肥前浜宿跡に比べ情報は多くありません。
この二つは往時街並みをよく残しており、
これらに比べると物足りなさがあるからか、
残念ながらあまり推されてないようです。
■関連記事■
・佐賀県鹿島市 鹿島城跡
鹿島藩鍋島家の居城跡。
・佐賀県嬉野市 塩田宿跡
多良海道の起点にあたる宿場跡。
・佐賀県嬉野市 嬉野湯宿跡
長崎街道の17番目の宿場町。