伊集院市街西側にある城山山麓に、
伊集院麓の名家本田家の墓所があります。


「本田家墓所」。
すこし判り辛い場所ですが、
県道206号と24号が交わる交差点から、
南に行ってすぐ西側の細道を登るか、
伊集院護国神社東側の細道を下るかで、
辿り着けると思います。
本田家は犬之馬場に屋敷を持ち、
外城士ながら名家であったとのこと。


「本田親正之墓(右)」、
「本田親直之墓(左)」。
戊辰戦争で戦死した本多兄弟の墓。
薩摩藩は新政府軍の主力として、
多くの藩兵を派遣していますが、
本田兄弟も鳥羽伏見の戦いより従軍し、
北越戦争に転戦しています。
兄の本多親正は従軍中に病に倒れ、
７月１０日に病床で砲声の激しさを聞き、
杖をつきながら戦線に出て戦死しました。
弟の本多親直は村松城の戦いで負傷し、
新発田病院に運ばれていますが、
９月５日に死亡しています。
西郷隆盛は二人の父本多親至と親交があり、
戦後の明治２年８月に自ら筆を執り、
墓石に直接碑文を書いて、
それを石工に彫らせたようです。

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