古い本ですが[野山獄相聞抄]を読みました。
映画[獄に咲く花]の原作ということで、
読んでみたいと図書館で借りてみました。
文庫版は[吉田松陰の恋]に改題されています。
これは短編集で[野山獄相聞抄]の他に、
4篇が収録されていますが全部面白かった。
ネタがマニアック過ぎます(笑)。
「見事な御最期」
禁門の変の責任を取らされた三家老のお話。
切腹の目付役の視点から、… 続きを読む
古い本ですが[野山獄相聞抄]を読みました。
映画[獄に咲く花]の原作ということで、
読んでみたいと図書館で借りてみました。
文庫版は[吉田松陰の恋]に改題されています。
これは短編集で[野山獄相聞抄]の他に、
4篇が収録されていますが全部面白かった。
ネタがマニアック過ぎます(笑)。
「見事な御最期」
禁門の変の責任を取らされた三家老のお話。
切腹の目付役の視点から、… 続きを読む
久々に図書館へ行きました。
今回借りたのは[十二歳の戊辰戦争]。
戊辰戦争に11~17歳で従軍した、
数々の少年達のお話です。
戊辰戦争に従軍した少年達で有名なのは、
やはり白虎士中二番隊でしょう。
飯森山で自刃したその壮絶な逸話は、
何度もドラマ化されたりしてます。
しかし戊辰戦争に従軍した少年達は、
彼らだけではないのです。
二本松藩では戦闘が刀や槍の時代から、
銃に移ったこと思い知ったのは、… 続きを読む
箱館戦争を題材とした小説といえば、
榎本武揚や土方歳三を題材としたものが多い。
榎本は言わずと知れた幕府海軍副総裁にして、
箱館政権の総裁です。主人公にはもってこい。
土方は新選組副長で箱館政権の陸軍奉行並。
新選組での活躍はもちろん戊辰戦争での戦歴、
降伏する6日前に壮絶な戦死をするなど、… 続きを読む
水戸藩は悲惨です。
それは他藩を圧倒していると言ってよい。
幕末に悲惨のあった藩は数多くありますが、
内容において水戸藩は群を抜いています。
水戸藩といえば桜田門外の変が浮かびますが、
これも本望は遂げたといえ末路は悲惨で、
関与者のほぼ全員が死んでいます。
しかしそれを上回るのが天狗党の乱で、
今回読んだ[義烈千秋 天狗党西へ]の題材。… 続きを読む
久々に読みました。
急遽日帰りで東京に飛行機で行く事があり、
その道中に読む本を用意してなかったので、
本棚から[世に棲む日日]の4巻を持っていく。
4巻は[世に棲む日日]の最終巻です。
長州藩の実権は俗論党が握り、
晋作は挙兵を企てますが奇兵隊は賛同しない。
結局はわずかな兵で功山寺で挙兵し、
その成功を知って諸隊も参戦します。
地元の農民まで合流して革命は成功し、
晋作は軍部の最高責任者を打診されたが、
それを蹴って妾と逐電。… 続きを読む
出張に行く前には図書館で本を借ります。
出張は仕事終わって宿で何をするかが問題。
する事がないとろくなお金使わないので、
こういうときこそ本を読むのがいいんです。
松平春嶽は賢候と言われますが、
あんまりいいイメージがありません。
どの辺が賢候なのか?
ちょっと最近気になったもので、
この本を選びました。
松平春嶽は幕府の腐敗を改革しようと、
懸命に努力した人ですが、
幕府の闇はそう簡単にはぬぐえません。
あの手この手と彼なりに努力しますが、
思惑とは別に時代は流れます。
春嶽の改革は間違ってはいませんでしたが、
それを実行するには彼は上品… 続きを読む
小倉戦争は高杉晋作の最後の戦いですが、
戦争は晋作が離脱した後も続いています。
第二次長州征伐で始めた長州藩との戦いは、
熊本藩が友軍の日和見主義に嫌って退却。
小倉口総督小笠原長行が逃げ去った後は、
小倉城を自ら炎上させ、
長州藩と小倉藩の私戦として続けられました。
島村志津摩は金辺峠で長州軍を迎え撃ち、
長州藩の大軍を手こずらせますが、… 続きを読む