【review】」カテゴリーアーカイブ

花燃ゆ11

第十一回 「突然の恋

なんともスイーツな感じのタイトルですが、
主人公の縁談なんでこんなもんでしょう。

幕府から通商条約の意見書を提出を求められ、
椋梨は同意するように指示するが、
小田村は反対意見を持っていた。
紆余曲折の末に椋梨の意見書に反対します。
これによって椋梨は失脚。
そして周布が政治の中心に返り咲きます。

実際の小田村は幕末の頃、
政治的な活動はしておらず、
ずっと事務的な仕事に従事しています。
昔から長州藩の事務方は優秀だったらしい。… 続きを読む

「花冠の志士」古川薫

久坂玄瑞は今年の大河で注目されていますが、
久坂を主人公とした小説はあまりない。
今回紹介する古川薫の「花冠の志士」は、
数少ない久坂を題材にした小説。

久坂は吉田松陰高杉晋作を描いた作品に、
必ずと言って良い程登場してはいますが、
イメージは優等生といった感じでしょうか?
はたまた攘夷思想の過激な行動で、
尊攘派の主魁として書かれることも多い。… 続きを読む

「十三人の修羅」古川薫


古川薫にハマっております。
文脈が自分に合ってるのか、
何故かスラスラ読めてしまいます。
何より長州モノばかり書いているので、
非常にそそられています。
しかもなかなか渋い題材のものが多く、
とてもいいですね。

今回読んだのは[十三人の修羅]。
英国公使館焼討事件に参加した志士が、
紆余曲折の末に仏師になるというお話。
主人公は架空の人物(と思う)なのですが、
ホントにいるのかと思ってしまいました。

前半は高杉晋作続きを読む

花燃ゆ9

第九回 「高杉晋作、参上

大組高杉家の跡取り息子の晋作は、
何をやっても「つまらん・・」。
かなり現代的悩みを持った晋作君ですね。
父の小忠太も誠実な保守派の人物というより、
なにか一物持っているように感じました。
なんだろな~現代劇を見てる感覚です。

敏三郎の一件もよくわかりませんでした。
遊郭の一室で写本?
なんで晋作と一緒に飲んでるの?
晋作のおごり?文も遊郭に入っちゃダメでしょ。
客室まで入れる遊郭もどうかどおもいます。… 続きを読む

「獅子の廊下」古川薫

椋梨藤太は長州幕末史の最大の悪役です。
今年の大河ドラマ[花燃ゆ]においても、
その例外ではないでしょう。
彼の他小説での書かれ方は俗物そのもの。
しかし果たして本当にそうだったのか?
椋梨は遠近附士という低い身分の出身で、
実直勤勉に役人仕事を続け、
その長年の実績を買われた為に、
派閥の人脈に引き込まれた人物でした。

江戸後期、財政の立て直しの為の改革で、
長州藩は村田清風を起用します。… 続きを読む

花燃ゆ8

第八回 「熱血先生、誕生

とうとう期待と不安の松下村塾編
久坂、高杉、吉田、入江のF4・・
四天王も登場です。

文は松陰に塾をしろ、
塾生は自分が連れてくると息巻きますが、
結局誰にも相手にされず。
いや~素晴らしいですね。
この歴史に関わる風全く関わってない演出。

今回は久坂の入門のエピソードです。
どんな入門の仕方をしたかなど、
文献があるわけがないので創作なのですが、… 続きを読む