第五回 「志の果て」
寅次郎は野山獄に入れられます。
野山獄は岩倉獄に比べきれいな牢獄。
囚人同士の交流も制限がなく、
部屋の出入りも自由だったそうですが、
牢に鍵がかけられていましたね。
実際はどうだったのかわかりませんが、
鍵はかけられてなかったと思います。
基本的に野山獄は、罪人の牢獄というよりも、
どうしようもないロクデナシを、
家族がムリヤリ押し込めておく、
借牢の役割が主だったはずですので。
野山獄については、
「獄に咲く花」という映画の雰囲気の方が、
近いんじゃないかと思います。
一方、岩倉獄は不潔極まりない庶民たちの牢獄。
金子重輔は、こちらに入れられています。
大部屋に放り込まれる感じ・・・。
病気の状態で入れられたら、
ひとたまりもないでしょうね。
文は金子重輔の母と出会い、
金子が重体だと知ります。
そして金子がこのような事になったのは、
兄と密航を企てた結果だと知ります。
そして金子は死に、
文は寅次郎に金子が死んだのは、
寅次郎のせいだと罵倒します。
・・・この程度の関わりなら鼻につかない。
なんでも主人公に結びつけるという愚策は、
今のところするつもりはないようです。
物語もペースを落としたようですね。
今回は金子の死をじっくり見せたという感じです。
さて、今回初登場のヒガシ桂。
相変わらず醤油顔(死語)に月代が似合ってますね。
福山藩士(阿部伊勢守家臣)数人を痛めつけていました。
あのシーン。福山藩士が桂の名を聞いて、
怯んで逃げるみたいな方が良かったんじゃないでしょうか?
痛めつけて逃げたらあとで一大事になるんじゃないかな?
ここは「桂?練兵館の桂小五郎か!?」と福山藩士問われ、
「いかにも。お相手致しましょうか?」と凄んでもいいんじゃないかなぁ?
他にも西郷吉之助、井伊直弼が、チラッと登場しましたね。
細かなところはさておき、「スイーツ大河」と呼ばれながら、
意外と骨太な展開になってきました。
心配していた「江」や「篤姫」のようなデタラメな大河ではないようですね。
後の心配は松下村塾あたりで、いきなり「スイーツ」にならないかと、
明治以降を何話くらいに持ってくるかですね。
次回は高須久子が絡んできますが、
どんな話になるのやら・・・。
あ・・ここも心配かな?
ただいま 1 そうせい ←このまま「そうせい」なかったりして(笑)。
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