花燃ゆ24

第二十四回 「母になるために

めちゃめちゃな回でした。
特に晋作が関わるところでやっちゃってくれましたから、
今回のレビューはきつめになると思います・・・・・・。

八月十八日の政変」を受けて長州藩では、
進発派」と「割拠派」に議論が分かれます。

そもそもこの「進発派」と「割拠派」ってのが意味不明。
「進発」ってのは、
京に兵を率いて進発して、武力を背景に長州藩の復権を求める」ですが、
「割拠」は、
幕藩体制から独立して、長州藩一国で富国強兵しよう」って事でしょ?
ゼンゼン対義語になってないし、「進発」に反対していた連中全員が、
そんな「割拠」のような考え方をしていたとは到底思えません。
ここは「進発派」と「進発反対派」で良かったんじゃないかと思います。

・・で、その「進発派」と「割拠派」に議論が分かれた中、
晋作は「進発派」として、京都に兵を進めて薩会を討つと言っています。
「はぁ?」です。

防長割拠論」は、晋作が提示した考え方のはずですよ。
もともと晋作は、久坂らが進める京都での周旋活動に消極的な考えで、
そんなことするより軍備を固めるべきだろ?」という考えだと思います。
このドラマでも久坂の行動に否定的でしたので、
長州藩が京都を追われても「それ見たことか!」とは思ったとしても、
怒りに任せて「薩摩・会津を討つ!」とはならないでしょ?

さて、その「進発派」の晋作は、周布に命じられて来島の説得に三田尻に向かう。
来島に面会しますが、説得に失敗します。
まあそれは史実どおりなんですが、この晋作は「進発派」なんで話がかみ合わない・・・。
「進発だが貴様とは京都には行かん!」
というわけわからん事になってしまっています。

高杉晋作役の高良健吾のビジュアルや雰囲気はとても良いと思います。
華奢だしふてぶてしい表情も出来るし、悪くないと思う。
その他の俳優陣もそんなに悪くない。
それなのに歴史を知らない脚本家が台無しにしている・・・。

その後京都に行くわけですが、そういう経過もあり何をしに行ったのかも不明。
いつのまにか野山獄行きが決定してたりします。

その京都入りですが、先に京都入りした久坂は新撰組に職質を受けます。
そこへ晋作が登場。遅れて入江九一吉田稔麿が登場。
四天王揃い踏みと相成りました(笑)。

なんとか新撰組から逃げ仰せたのですが、ここでなんともクサイ演出が・・・・。
四天王を揃えたかっただけなんでしょうが、
最近のマンガでもこんなクサイ事しないと思う。
・・・まあいいですけどね。

主人公の文ですが、三田尻に駐屯する奇兵隊の飯炊きを頼まれます。
三田尻には、入江兄弟の妹や吉田稔麿の妹も手伝いに来て、
文の姉で小田村の嫁の寿まで三田尻に来ます。
ありえませんが、話の流れをスムーズにするため三田尻に居たほうが都合が良いということでしょう。
この様などうでも良い事と、先に書いた重要な事は分けて考えなければいけませんね。

重要といえば、小田村の次男久米次郎を養子に下さいと頼む時、
初めて寿と文以外の杉家の姉妹の事が語られました。
とはいえ、いない事になってる長女千代児玉芳子)ではなく、
早逝した三女のの事ですが・・・。
長女の千代は、玉木文之進の介錯をしたという豪傑なのですが、
ネットではエピソードの少ない文に玉木の介錯をさせるんではないかと。
まあその説が有力でしょうね。

皆様。
お怒り、失望、呆れ、諦め、失笑などなど色々「花燃ゆ」について感情がおありでしょう。
ここはひとつ考え方を変えて、
TBSドラマ「仁-JIN-」を視る感覚で「花燃ゆ」を視てはどうでしょう?
「仁-JIN-」を視てるのであれば、ペニシリンで疫病を治したり、
主人公が歴史上の人物と絡んだりありえない事をしても
別になんとも思わないでしょ?

ただいま 8 そうせい!

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