花燃ゆ21

第二十一回 「決行の日

非常に内容の濃い回でした。

松陰の名誉が正式に回復し、山鹿流兵学師範吉田家の再興が許され、
杉梅太郎の長男小太郎が吉田家の家督を継ぐことになります。
(杉家の方は、後に梅太郎の次女滝子の婿養子が継ぐことになります。)
吉田家の方が家格は上なので、長男を養子に出しても継がせたんでしょうね。

さらりと晋作の2つの武勇伝が語られていますが、
絶対スルーと思われてたこのエピソードを入れてくれたことは、
評価するべきでしょうね。

スルーといえば、御殿山の焼き討ちは?
前回のあれで終わり?
あれは色々とそれぞれの性格が垣間見られるエピソードなんですが・・・。
特に井上聞多が火を付け直しに行った事や、
その後、聞多がいなくなって探してみると、
土蔵相模で女と寝タバコを吸っていたという話なんがとても面白いのに・・。

その聞多ですが、役は石井正則
さて、どうなんでしょうか?
井上聞多の性格と、この石井正則のイメージが結びつきません。
僕には古畑任三郎西園寺守のイメージが強いので、真面目な役はいいと思うのですが、
聞多の破天荒なキャラが出せるのかとっても不安です。
後に伊藤俊輔とこの井上聞多はタッグを組んで、長州を引っ張っていくのですが、
なんだか花の無い二人ですねぇ・・・。

井上聞多は、最近亡くなられた萩原流行が、
年末時代劇スペシャル「奇兵隊」で演じております。
この聞多は良かった。聞多ファンと萩原流行ファンは必見ですよ。

周布は晋作の奇行に難色を示します。
倒幕の言葉に周布は「10年早い!」と突っぱねると、
晋作は10年の暇乞いをして坊主になって隠棲してしまいます。

それを聞いた文は晋作を訪ねますが、
そこには坊主になった晋作と、妻のが・・・・。

雅は晋作が隠棲した事も坊主になった事も、受け入れています。
似合ってるとかいってるし。
いいっすね~。新しい!なんてアバンギャルドなんでしょ。
人によっては「なんでやねん!」とお思いになる方もいらっしゃるとは思いますが、
僕はこの雅は面白いなと思いますね。
司馬遼などの小説では振舞わされながら待つ女でしかなかった雅が、
この「花燃ゆ」では、かなり際立ったキャラに仕上がってます。

さてさて、やっと下関が舞台となってきましたね。
光明寺党が結成され、攘夷が決行されようとしています。
文が山口や下関に行くエピソードは、大目に見れる程度かなと。
多分、後にかかわりあうであろう藩主の奥方様も、顔見世程度に登場しました。
36万石の藩主や奥方が、文ごときに目通りできるか!」との突っ込みもあろうと思いますが、
いやいや、長州藩ではそれもありえるかも?と思える藩風があります。
現に萩宗家ではありませんが、支藩(孫藩)の清末藩では、
町人の娘の親孝行ぶりを褒めたという記録もありますので(記事はこちら)、
そうせい候の性格も含めれば、あながち可能性はゼロではないと思われます。

・・意外と久坂と晋作の方向性の違いを、
明確に描いたドラマってあまり無かった気がします。
今回はそこら辺がちゃんと描かれていましたので、
なかなか評価できるかなと。

ちょっと面白くなってきたんじゃないかな?

ただいま 6 そうせい!

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