花燃ゆ44

第四十四回 「運命の糸つなげて

史実どおり「留魂録」は、沼崎吉五郎から野村靖に届く。
野村は楫取素彦に「留魂録」が届けられた経緯を話します。
楫取と美和は、見せられた「留魂録」の松陰の言葉に、懐かしさを感じます。

一見史実どおりのようですが、本当はちょいと違います。
松陰は斬首の前、沼崎吉五郎に「留魂録」と「諸友に語ぐる書」を託し、
出獄の際、長州人の誰でも良いので渡して欲しいと頼んでいます。
沼崎は明治7年に島流しから解放され、知り合いのツテから楫取を訪ねる。
留魂録を見せられた楫取は、それを受け取らず2円を渡して沼崎を帰しています。
何故受け取らなかったのかは謎ですが、
その後、沼崎という男が留魂録を持っているという情報を、野村に知らせています。

野村が「留魂録」と「諸友に語ぐる書」を沼崎から受け取ったのは2年後
2年間何をしていたのか?沼崎の消息が掴めなかったのか?
はたまた沼崎と「留魂録」と「諸友に語ぐる書」を譲り受ける交渉をしていたのか?

いずれにせよ楫取は「留魂録」の存在を知っていたのです。
これは楫取の日記に記載されていることですね。

さて、なんだか出来上がってきている楫取と美和。
病気の妻は、治療の為に東京に移りますが、
妹を夫の傍においておこうとします。なんだか無駄にかわいそうです・・・。

楫取は子供達の教育を、美和は女達の教育を、
それぞれ推進しようと努力します。

ロクデナシ夫が博打で借金を作って、
妻の女工とその娘のもとに来て、借金のカタに娘を取り上げようとする。
阿久沢せいがそれを助けて一件落着。

美和はその様子を見て、得意の意味不明発言。
「同じ事の繰り返し。自分から何かを変えようとせん限りダメなんです。
これからは誰でも人生を好きに生きていけるんです・・云々」。
で、せいは「気に入った!そのとおりだ!」と、女達の勉強を許可します。
・・・何で?????

勉強は関係無いと思うよ。
とりあえずロクデナシ夫と別れる事が先決でしょ?

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