つづき。
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安政6年6月20日。晴。
朝、①名古屋を立って通りを見物。
若宮八幡宮や他のナントカ寺に、
芝居小屋があり中々に繁盛している。
宮に戻り②桑名宿へ渡る。
桑名城の横を舟で通り、
三重県桑名市 桑名城跡
伊勢の諸山を遥かに見る。
誠に好風景である。桑名に宿泊。
三重県桑名市 桑名宿跡
※たぶん熱田神宮南の七里の渡しから、
舟に乗ったのでしょう。
安政6年6月21日。晴。
朝立って追分より③津に至って宿を取り、
夕方に斎藤宛の直書状を出す。
早速、用助が訪ねて来て深夜まで話した。
※斎藤とは津藩の儒学者斎藤拙堂の事。
用助は斎藤の門下で河井の知り合い。
以降、24日まで津に滞在。
安政6年6月24日。晴。
朝、津を立って松坂を通る。
三重県松坂市 松坂宿跡
津に勝るとも劣らぬと思う程であった。
三井の本拠地で格別に繁盛している様子。
※松坂は三井財閥発祥の地。
④伊勢の山田町も繁盛している。
山田の御師久保倉邸に宿泊。
安政6年6月25日。晴。
朝、案内と共に外宮を参拝。
間之山を過ぎて古市に至る。
聞きしに勝る繁華なり。
内宮を参拝し二見の浦へ行く。
古市に戻り山田を過ぎて小俣に宿泊。
安政6年6月26日。晴。
朝に出立。本来の道を帰り、
六軒より大和廻り。
紀州路の追分があって迷ったが、
津より上方へ向かう事にする。
⑤椋本に宿泊。
三重県津市 椋本宿跡
6月20日~26日の行程。
つづく。
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