つづき。
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安政6年6月15日。雨風。
①鞠子を出て島田に到着。
10日余前からも大井川が増水し、
通行できないとのこと。
御茶壺、諸大名、旅人が滞留している。
昨年は月20日も通行できなかったという。
大名も中山道を通っているらしく、
東海道は不景気となっている。
②島田は宿が塞がっており、
蕎麦屋のあやしい所に泊る。
※大井川の増水で通行止め。
御茶壺や大名も足止めとなっています。
去年も同じようだったようで、
大名行列はこれを避けて中山道を通る為、
旅人から銭をむさぼると怒っています。
蕎麦屋のあやしい所ってどんなところ?
安政6年6月16日。晴。
島田を立って大井川を渡る。
既に御茶壺、公方様の木像の行列も渡って、
数百人の群衆が川の両岸にいた。
これより小夜の中山を通り天竜川を渡り、
③浜松で宿泊。
※10日余りも通行止めだったのに、
次の日に通れるようになるとはラッキー。
京で制作された将軍像も渡ったようです。
小夜の中山は東海道の難所のひとつ。
6月15日~16日の行程。
安政6年6月17日。晴。
朝①浜松を立ち高塚という所を通り、
前坂に至り、
②今切の渡しを渡って新井に達す。
好風景なり。
鰻の多い所で江戸にも送られるという。
渡しより岸和田藩の瀧本丈之助と同道。
③御油に宿泊。
愛知県豊川市 御油宿跡
※前坂は舞阪の事。
浜名湖は昔から鰻が多かったんですね。
安政6年6月18日。晴。
朝、両人にて出立。
男川を渡り④岡崎を通る。
同道の瀧本がこのあたりで遅れた。
矢作川を舟で渡り⑤池鯉に宿泊。
6月17日~18日の行程。
安政6年6月19日。晴。
朝に①池鯉を出発して、
道の左手の②桶狭間の今川義元の墓や、
山上の家老の墓に行く。
③熱田神宮に参って④名古屋に至る。
本町に宿を取り、
外郭より天守の金のしゃちほこを見る。
※名古屋城下の隆盛に感嘆しています。
6月19日の行程。
つづく。
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