南関宿は筑後国と肥後国の国境で、
関所や御番所が置かれた他に、
熊本藩の御茶屋が設置されており、
領内巡視や参勤交代の宿所となりました。
南関町関町周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが南関宿跡。
「南関御番所跡」。
御番所が置かれていた場所。
南関には北側に上番所(役人2人)、
南側に下番所(役人6人)があったという。
追分のような感じになっていますが、
左の道は後から引かれたもの。
関所については正確な場所は不明とのこと。
右側の旧街道を進む。
「南関御茶屋跡」。
熊本藩の設置した御茶屋で、
藩主の領内巡見の休憩に使用された他、
参勤交代時の領内最後の宿所であり、
他藩の本陣としても利用されています。
嘉永5年に竣工した建物が現存しており、
国の史跡に指定されています。
コロナ禍によって現在は閉鎖中。
小さいながらも庭園も現存しています。
南関御茶屋には熊本藩細川家の他、
支藩の宇土藩細川家、人吉藩相良家、
薩摩藩島津家が参勤交代で利用しており、
篤姫も将軍輿入れの際に訪れて、
ここで休憩した記録も残っています。
■薩摩街道の宿場町
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熊本藩細川家の居城跡。