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つづき。
「本陣筑前屋跡」。
本陣のひとつ筑前屋彦太夫邸跡。
福岡藩、日出藩、対馬府中藩等が、
この筑前屋を利用したようです。
「たつの市立室津民俗館」。
海産物問屋の魚屋豊野家の屋敷跡で、
現在はたつの市立室津民俗館になっています。
訪問時は開館前で入館はしてません。
「本陣肥後屋跡」。
本陣のひとつ肥後屋佐太夫邸跡。
熊本藩、岡山藩、鳥取藩、土佐藩、徳島藩等、
多くの藩が肥後屋を利用したようです。
「見性寺石仏群」。
見性寺の参道に置かれた石仏群。
廻船問屋を営んだ豪商嶋屋三木半四郎が、
見性寺に奉納したものとのこと。
「清十郎生家跡」。
[お夏清十郎]の清十郎の生家跡。
姫路城下の大店但馬屋の娘お夏は、
店の手代であった清十郎と恋仲になり、
結ばれない2人は駆け落ちしますが、
捕らえられて引き離されてしました。
清十郎は娘をかどわかした罪に加えて、
店の金を持ち逃げしたとして打首。
これを聞いたお夏は発狂してしまいます。
この事件は小唄、小説、浄瑠璃等、
多くの作品の題材にされており、
2人の悲恋は宮中にまで知られたという。
その清十郎の生家跡らしい。
「本陣紀伊国屋跡」。
本陣のひとつ紀伊国屋源三兵衛邸跡。
和歌山藩、小倉藩、中津藩、宇和島藩等、
こちらも多くの藩が利用しています。
「たつの市立室津海駅館」。
廻船問屋の嶋屋三木半四郎邸跡で、
現在はたつの市立室津海駅館になっています。
こちらも訪問時は開館前。
海路を選択した西国大名の多くは、
大坂まで行かずに途中の室津で上陸し、
正條から西国街道を東へ進んだようです。
瀬戸内海は室津以東は遠浅が続き、
島も少なくなって荒天の際には、
非難する場所が無くなってしまうらしい。
この為に室津で上陸する大名が多く、
また大坂や兵庫津まで行く予定でも、
天候により急遽室津に入る事もありました。
そういう事もあって本陣が6軒もあった訳で、
更に御茶屋の設置されていますので、
最大7大名がブッキングしても対応可能。
これって相当すごいですよね。
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■関連記事■
・広島県福山市 鞆の浦
潮待ちの港として栄えた鞆の浦。
・兵庫県神戸市 兵庫津
古くから貿易で栄えた兵庫津。
