福岡藩の尊攘派家老加藤司書は、
有事の際の藩主避難所の建設を提案。
福岡藩主黒田長溥もこれを承諾して、
犬鳴御別館の建設が開始されます。
しかしこれは尊攘派が実権を握る為、
長溥を幽閉する施設であるとして、
藩内佐幕派が注進した為に長溥は激怒。
乙丑の獄が発生して尊攘派は捕縛され、
首領格の司書や月形洗蔵を始め、
関係者140名以上が捕縛された末、
司書は… 続きを読む
「福岡県」カテゴリーアーカイブ
福岡県北九州市 小倉宮本家墓所
手向山は小倉藩家老宮本伊織貞次が拝領し、
山頂に養父宮本武蔵を偲んだ碑を建て、
代々の墓所とした場所でした。
※当時は田向山と呼ばれていたという。
山は後の明治20年に陸軍に接収。
下関要塞の砲台構築の為に、
山麓に墓地を移転しています。
「… 続きを読む
福岡県嘉麻市 千手宿跡
千手宿は秋月街道の宿場町。
東側の山裾に千手寺という寺があり、
これが村名の由来となっています。
嘉麻市千手周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが千手宿跡。
北側から散策。
「千手宿跡(本町)」。
古い商家が何軒が残る宿場跡。
宿場時代の建物には小さな札が掛けられ、
〇〇や等と表示されています。
「上庄屋大屋善右衛門家跡… 続きを読む
福岡県嘉麻市 大隈宿跡
大隈宿は秋月街道の宿場町で、
小倉藩領との国境付近に位置しました。
江戸時代初期の福岡藩では、
国境付近の益富城を後藤又兵衛基次や、
母里太兵衛友信等の豪傑に守らせており、
その警戒具合が伺えます。
大隈宿はその益富城の城下町でしたが、
益富城の廃城に伴い宿場町と変化し、… 続きを読む
福岡県田川市 猪膝宿跡
猪膝宿は天正8年(1580)頃、
中村国武という人物が開いたとされる宿場。
当時の香春~大隈間には宿場がなく、
旅人が困っているのを見て、
猪膝に宿駅を開いたという。
田川市猪国周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが猪膝宿。
「猪膝宿の図」。
南構口外にある中村公園の案内板。… 続きを読む
福岡県北九州市 神理教本院
神理教は神道十三派の一派で、
復古神道系に分類される古神道。
教祖佐野経彦が家伝の巫部神道を復興し、
明治13年に神道事務局より認可を受け、
神理教会として開設され、
明治17年に神理教に改称しています。
「… 続きを読む
福岡県北九州市 徳力宿跡
徳力宿は秋月街道の宿場町でしたが、
遺構は開発の為に完全に無くなっています。
「モノレール徳力嵐山口駅」。
遺構が皆無な宿場町跡は多くありますが、
徳力宿は道そのものも更新されており、
実際の宿場の正確な位置も不明です。
「小嵐山と紫川」。
徳力宿は完全に消失していますが、
秋月街道は紫川に沿って続き、… 続きを読む