三重県桑名市 十念寺/森陳明墓所

十念寺は桑名市にある浄土宗の寺院。
天平宝字元年(757)に行基が創建したとされ、
当初は菰野町にあったようですが、
移転を繰り返して慶長年間(1596-1615)に、
現在地に移転したとされます。


十念寺」。
実は以前に訪問した事があり、
三重県桑名市 箱館新選組隊士の墓を巡る
その際に森陳明の墓がある事を知らず、
今回改めて訪問した次第です。


森陳明翁御墓所」。
十念寺墓地は道路を挟んで2ヶ所。
元々は一つの墓地でしたが、
後に道路が造られて分かれたとのこと。
森陳明の墓所は西墓地側です。


森陳明之墓」。
桑名藩士小河内殷秋の長男でしたが、
伯父森陳功の養子となって家督を相続。
御馬廻御使番大目付等を歴任し、
藩主松平定敬京都所司代に就任すると、
公用人筆頭となってこれを補佐しました。
戊辰戦争でも藩主定敬に従い、
仙台まで辿り着いた後に新選組に入隊。
旧幕府軍と共に蝦夷地に渡り、
新選組頭取改役として箱館戦争を戦います。
降伏後は桑名藩の責任者として出頭し、
刑部省に拘束された後に藩に引き渡され、
明治2年に深川の桑名藩邸で切腹。
この墓に刻まれた文字は、
松平定敬によるものとのこと。

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