阿川にある阿川毛利家墓所には、
6代以降の当主が葬られていますが、
下関市豊北町　阿川毛利家墓所
14代(及び16代再襲)毛利親彦の墓は、
死去が廃藩後であった為が、
歴代当主の墓所には葬られずに、
萩の椿東の山間に葬られていました。

そして今年(令和5年)の5月。
その遺骨が阿川に改葬されて、
新しい墓が建てられたとの事なので、
阿川毛利家墓所に再訪してみます。


「阿川毛利家墓所」。
親彦を除く6代以降が葬られましたが、
今回150年ぶりに親彦の墓を改葬。
新しい墓は一番手前にありました。


「毛利親彦之墓」。
阿川毛利家14代(及び16代)毛利親彦の墓。
13代毛利熙徳の嫡男として生まれ、
父の死去に伴い家督を相続。
孝明天皇即位式の祝賀使を務めた他、
領内の阿川八幡宮の修復も行っています。
文久3年に隠居していましたが、
長州藩が保守派の政権となると、
病弱の15代当主毛利寛に代わり、
隠居の身で加判役を務めました。
その後に政権が正義派に移ると、
加判役を退いて再び隠棲しますが、
寛が病気を理由に隠居した為、
再び家督を相続して16代当主に就任。
明治6年に萩で死去しています。
萩にあった墓は山間にあり、
人が訪れにくい場所であった事から、
歴代の眠るこの場所に改葬されたとのこと。

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