初番手行日誌①

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文久元年7月10日
高杉晋作江戸勤務を命じられ江戸へ。
藩邸で番手として勤務していますが、
その時の事を記した初番手行日誌を、
今回は読んでみたいと思います。

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七月十日。
①出発。早朝に家を辞し、
数十人が送ってくれた。
金谷を越えて佐々並に至り、
昼食を取って夕方になって②山口で宿泊。
山口県山口市 山口宿跡
終日徒歩。

七月十一日。
朝七ッ半に出発。③宮市菅公の祠に参拝。
※管公の祠は防府天満宮の事。
山口県防府市 宮市宿跡
山口県防府市 防府天満宮(再訪)
昼飯を取って④富海に到る。
山口県防府市 富海宿と船蔵
日暮に船に乗り込んで出帆。


江戸迄の行程(萩~富海)。

七月十二日。
朝起きると船は⑤笠戸島沖。
朝は風が無く午前中に微風、
少し進み夜四更頃に⑥高島沖に碇泊。
※高島は大島の側の立島の事か?

七月十三日。
早朝に高島沖を出発し伊予沖に至る。
この日は北東の風、⑦予州風早港に碇泊。
上陸して少し休む。風は無いが船は出航。
船員は苦労しているようだ。
風早は松山領である。黄昏頃に碇泊。

江戸迄の行程(笠戸島沖~風早港)。

七月十四日。
晴。家を出て五日は昼夜雨は降らず。
早朝出発して順潮の⑧鼻栗瀬戸を越える。
午後に⑨鞆の浦に上陸。
広島県福山市 鞆の浦①
保命酒を買って風呂に入って小休し、
風が吹いたので出航して3~4里進むが、
風は止んで逆潮となる。
備中白石沖に碇泊して、
夜四更頃に出航。

七月十五日。
朝が来て遠くを望むと讃岐国の象頭山
小豆島イキスイ港沖に至り碇泊。
※伊喜末の事。
既に日は落ち船員は晩炊を配る。
夜四更頃に出発。


江戸迄の行程(鼻栗瀬戸~小豆島)。

七月十六日。
目覚めると船は⑫室津港沖。
昨夜は順風と順潮で船が良く走ったという。
午後に明石沖に至るが大雨となる。
船員は苦労したようだが⑬兵庫港に入港。
上陸して入浴し夜に船に戻った。

七月十七日。
早朝に兵庫港を出航。
風はないが順潮でなんとか進んだ、
午後に⑭浪速港に上陸し柳屋に至る。
薄暮に淀船に乗って夜に⑮伏見に到着。


江戸迄の行程(室津沖~伏見)。

つづく。
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