福山藩阿部宗家の歴代藩主は幕政に参加し、
その殆どの期間を江戸で過ごしています。
従って藩主の歴代墓所は江戸にあって、
国許にはありませんでした。
老中首座を務めた7代阿部正弘の死後、
6代阿部正寧の長男阿部正教が家督を相続。
正教は19歳と年若く病弱だった為、
幕政には関与する事は無く、
僅か4年で病死しています。
そして9代は正教の弟… 続きを読む
「藩主家墓所」タグアーカイブ
岡山県岡山市 國清寺/池田家墓所
國清寺は池田宗家2代池田利隆が建立し、
3代池田光政が祖父池田輝政および、
父池田利隆の菩提寺に定めた寺院。
※輝政の法号は国清院殿泰叟玄高大居士。
創建当初は法源寺と称していました。
「山門… 続きを読む
兵庫県尼崎市 深正院/尼崎藩松平家墓所
三河国桜井を領した桜井松平家は、
宗家5代松平長親の次男松平信定を祖とし、
初代から4代松平忠正まで宗家に反抗し、
完全に従属するのは松平家康に敗れてから。
その後は5~7代まで20歳代で早逝し、
※7代松平忠頼は囲碁の喧嘩の仲裁に入り、
逆上した相手によって刺殺されています。
無嫡となって一時改易されていますが、… 続きを読む
兵庫県宍粟市 大雲寺/山崎藩本多家墓所
山崎藩本多家の菩提寺である大雲寺は、
江戸時代初期に専誉上人が開山した寺院。
郡山新田藩より本多忠英が山崎藩に入封し、
本多家の菩提寺に定められました。
「山門」。
現在の山門は弘化2年再建のもの。
費用は千草屋平瀬家の寄進によって賄われ、… 続きを読む
兵庫県姫路市 法性寺/安志藩小笠原家墓所
安志藩小笠原家の領内菩提寺は法性寺。
小笠原長興が安志藩に入った際に建立され、
小笠原家の庇護を受けて隆盛しました。
廃藩後は規模を縮小しています。
「法性寺本堂」。
本尊は木造薬師如来座像。
堂内に藩主一族の位牌が安置されており、
老朽化の為にSRC製となっています。
歴代藩主のうち領内で死去したのは、
2代… 続きを読む
兵庫県佐用郡 高蔵寺/森快温墓所
三日月藩森家の菩提寺である高蔵寺は、
行基によって創建されたという。
「高蔵寺」。
後醍醐天皇が隠岐に配流された際に、
再起の戦勝祈願を行っています。
森家が三日月に入封すると菩提寺となり、
霊廟や三重塔が建てられて隆盛しました。
小さいながら雰囲気の良いお寺です。… 続きを読む
兵庫県佐用郡 常勝院/森俊滋墓所
兵庫県西端内陸部にある佐用町大畑は、
ぶどう栽培等が行われている小さな集落で、
源平合戦後に平知盛の子平知忠が落ち延び、
ここに住み着いたと伝わります。
兵庫県佐用郡佐用町周辺(常勝院の場所)。
この佐用町大畑の小さな集落に、
三日月藩9代藩主森俊滋の墓所があり、
また知盛を慰霊する五輪塔もあります。
「… 続きを読む