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つづき。
何故か7代の墓だけは右手の高い位置。
「法林院殿徳譽宗哲勇進大居士」。
7代藩主島津久柄の墓。
6代島津忠雅の三男として生まれ、
父の隠居に伴い家督を相続します。
領内で地震が2度も発生しており、
大きな被害が出ました。
そんな状況で家臣団の権力争いも発生。
藩政は多難を極めていたようです。
「徳壽院殿仁譽崇興翫山大居士… 続きを読む
「薩摩藩」タグアーカイブ
宮崎県宮崎市 高月院/佐土原藩島津家墓所①
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宮崎県宮崎市 佐土原城跡
佐土原藩は薩摩藩の支藩と思われがちですが、
正確には薩摩藩島津家から独立した藩でした。
しかし藩主家である佐土原藩島津家は、
島津家一門の垂水島津家の傍流で、
薩摩藩から一門家傍流と見られています。
これは少々ややこしい話になりますが、
島津の退き口で戦死した島津豊久の領地は、
一旦幕府の直轄地となった後に、… 続きを読む
長崎県長崎市 グラバー家墓地
修学旅行でグラバー園に行ってはいますが、
当時はそれが何なのか関心も興味も無く、
花のある庭園を持つ洋館の印象のみで、
それが武器商人宅とは知りませんでした。
スコットランド人のトーマス・グラバーは、
シャーディン・マセソン商会の勤務を経て、
同社の代理店を設立します。
これが貿易会社グラバー商会… 続きを読む
宮城県仙台市 鹿児島縣人墓地
伊達政宗の墓所瑞鳳殿への坂の途中。
観光駐車場を過ぎた左に瑞鳳寺墓地があり、
そこに鹿児島県人七士の墓があります。
「鹿児島縣人墓地」。
西南戦争に敗れて投降した西郷軍の将兵は、
国事犯として全国監獄署に移送されました。
宮城県でも… 続きを読む
山口県岩国市 錦帯橋
錦帯橋は岩国の錦川に架かる有名な橋で、
世界的にも珍しい木造アーチ構造の橋。
吉川家が岩国の領主となってから、
錦川には何度も橋が架けられましたが、
洪水で何度も橋は流れていた為、
3代領主吉川広嘉がこれを憂い、
洪水に耐えられる橋の建設を計画。
明の帰化僧独立性易から杭州西湖の橋が、
橋脚を石垣にしているという情報から、
家臣の児玉九郎右衛門に設計させ、… 続きを読む
「二本の銀杏」海音寺潮五郎
薩摩藩領の大口地方の農民救済の為、
堀之内良眼房という山伏(修験者)が、
川内川の治水工事や開墾を行いました。
良眼房は川内川を入念に調査し、
これを基に計画書を藩に提出。
不可能とされた工事の許可を得て、
苦労の末に川ざらえを成功させています。

[二本の銀杏… 続きを読む