吉田松陰の九州遊学⑨

ラスト。
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嘉永3年12月25日
石橋を訪問し籠を呼んで①柳川を出発。
上野町を経て②久留米に到着し宿泊する。
佐賀や柳川は土地が平坦で似ているが、
久留米は少し違う様な気がした。

嘉永3年12月26日
馬で久留米を出発。
筑後川を渡り、宮野陣松崎宿を越え、
福岡県小郡市 松崎宿跡
音熊(乙熊)で昼食にする。
山家で馬を降り徒歩で進む。
福岡県筑紫野市 山家宿跡
ここに来てもまだ雲仙が見えた。
佐賀や柳川の方角には遠く冷水峠が見える。
嶺を越えて③内野宿へ到着。
福岡県飯塚市 内野宿跡

嘉永3年12月27日
内野を出発。徒歩で木屋瀬まで進み、
福岡県北九州市 木屋瀬宿跡
それから馬で黒崎を経て、
福岡県北九州市 黒崎宿跡
小倉に泊まる。
福岡県北九州市 常盤橋と小倉宿跡

嘉永3年12月28日
小倉より籠に乗り内里から船で⑤赤間関へ。
福岡県北九州市 大里宿跡
下関市唐戸周辺 赤間関宿跡
伊藤木工之介を訪問し、
長府小月宿に至ったあたりで日は暮れ、
下関市長府 長府宿跡
下関市小月 小月宿跡
吉田宿に泊まる。
下関市吉田 吉田宿跡
この日、初めて郷国に入る。嬉しい。

嘉永3年12月29日
吉田を出発。
絵堂まで馬に乗り、
山口県美祢市 絵堂宿跡
それ以降は徒歩。
明木あたりで日は暮れ、
山口県萩市 明木宿跡
五ッ半時(午後9時)に家に帰る。

馬や籠、船を多用した旅だった印象。
松陰も足が痛くなったり熱が出たりと、
体調が思わしくなかったようですね。
今回の旅の成果としては、
平戸、長崎での読書で見識を広げた事。
100冊以上の本を読破しています。
また多くの諸士に刺激を受けた事も、
かけがえのない松陰の財産となりました。


九州遊学の行程10

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