第47回「敬天愛人」。
いよいよ最終回。
西郷は糸や菊次郎、熊吉を延岡に残し、鹿児島へ向かう。
延岡の病院は接収され、糸らは西郷の行先を尋問されます。
そこへ従道が現れて糸らと再会。
従道は西郷が鹿児島に戻ったのだと直感しました。
道なき道を進んで鹿児島に戻ってきた西郷軍。
城山にこもって戦い続けます。
一方、大久保は内国勧業博覧会を成功させるために精力を注ぐ。
糸らは従道に連れられて鹿児島に戻ります。
市来宗介が西郷と共に戦っていることを聞いた西郷の妹琴は、
戦争を終わらせて欲しいと従道に嘆願しますが、
従道は自分には戦争を終わらすことはできないと断りました。
これに琴は逆上し「二度とこの家の敷居は跨がさん。
二度と鹿児島には帰ってくるな」と怒鳴ります。
実際の従道は、陸軍卿代理として東京で留守を守っており、
西南戦争には参加しておりません。
戦後、従道は鹿児島に帰る事無かったようです。
城山にこもる西郷軍。
しんみりとした中、村田新八がアコーディオンを奏でる。
西郷は村田もう少しぎやかな曲を所望し、
それに答えて曲(よく知る曲ですが曲名を知りません)を奏で、
皆が踊りだす。
このシーンはどのドラマでも好きですね。
西郷軍に村田がいたおかげで、とても絵になったと思います。
そういえば民謡「雨は降る降る 人馬は濡れる・・」のモデルで、
村田の長男村田岩熊も出てきませんでしたね。
政府軍本営では、総攻撃をするべきか否かで議論され、
山縣有朋は「西郷の好意に預からんかった者はおるか?」と悩む。
川路利良は、使者を出して降伏をさせるよう提案。
条件は西郷以下幹部の自裁とし、名誉ある死を与えようとする。
そこへ大久保からの電文が届きます。
政府軍から届けられた大久保の電文を読んだ西郷は、
電文の内容を皆に伝えます。
明朝4時に総攻撃を開始するが、
本日夕刻5時までに降伏すれば西郷の命助けるというもの。
桐野利秋は受けてくれと言い、皆もそれに賛同。
しかし西郷は死なせてくれと答えます。
う~ん。やっぱりなんかこの桐野性格違うよなぁ。
かっこいいんだけどね。
博覧会の途中で、総攻撃開始の報告が入り大久保は愕然。
しかし演説を要求された為、動揺する中で演説を行います。
演説中に「鹿児島縣」の張り紙を見て演説を途中で中断。
走り去ります。どこへ行く??
明日の朝、総攻撃が開始されるという状況の中、
西郷軍は和やかな雰囲気。
村田の外套の裏には西洋女性の写真が・・誰だ?
いよいよ総攻撃。
戦場には赤い彼岸花があちらこちらに。
にくい演出ですが、
鹿児島の9月24日頃は彼岸花が咲いてるのでしょうか?
桂久武は弓で政府兵を射るも射殺され、
桐野は山路に狙撃され絶命。村田は自刃します。
西郷は腹を討たれ倒れる。
え?別府晋介は?首は誰も刎ねないの?
銃撃が止み糸は「おやっとさあ」と頭を下げる。
そこへ犬が帰って来ます。延岡で放した犬かな?
ここからは漫画のような登場人物達のシーン導入。
・大久保は号泣。
・慶喜はなんで俺みたいに逃げなかったのかと呟く。
・庶民は急接近した火星を西郷星と崇め、
勝は「西郷どん。星になっちまったな」と呟きます。
結局「せごどん」って言ってたの勝だけじゃない??
・愛加那は星を眺め、島歌を歌う。
・菊次郎は義足を付けて歩けるようになります。
・糸は家族を集め、西郷の生前の訓示を伝える。
東京では岩倉具視と大久保が談笑。
「団十郎が西郷演じて大当たりしているらしいから見に行くか?」
という岩倉に大久保は「いずれ」と言い残して去りますが、
その道中に暴漢に襲われて大久保は殺されます。
いわゆる「紀尾井坂の変」ですが、
終盤に出てきた川路が、事前に暗殺計画を耳にしており、
その対応を怠ったため事件が発生したとされています。
川路にスポット当てたのならば、
この件も描いても良かったかもね。
最後にオープニングテーマが流れ、
その後、誰もいない戦場で一人匍匐する西郷。
「もうここらでよか」と絶命します。
西郷の最後は色々とツッコミ入れたいなぁ。
やっぱ西郷が死んだ後で、幹部らには死んでもらいたいし、
総大将の西郷の行方を確認していない状態で、
政府軍が全くいないのもありえない。
演出で色々変えるのはいいとしても、
常識としてありえないのはナンセンスですね。
ただ、楽しそうに戦場を駆ける西郷ってもの面白かった。
先週に比べるとそこまで悪くない出来でしたね。
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