第32回「薩長同盟」。
一橋慶喜はフランス公使ロッシュを招き、
兵庫に軍艦を差し向けるよう求めます。
英、仏、蘭の連合艦隊が兵庫に現れ、京の町は大混乱。
幕府は異国の力を利用し、朝廷に揺さぶりをかけ、
長州征伐の勅命を引き出そうという狙いらしい。
外国の圧力と長州征伐にどういう関係が・・・・?
で、再征伐の勅命が下るのですが、
大久保は「非議の勅命は勅命にあらず」の書き付けを作り、
それを世間に広めます。
この書き付けは長州にも渡り、桂小五郎も読むのですが、
桂は薩摩を信じていない様子。
その際、伊藤俊輔のセリフに「高杉先生をはじめ・・・」と、
セリフにて晋作が登場しますが、たぶんこれで終了。
薩摩では有村俊斎改め海江田武次が大山格之助に詰め寄り、
「長州とは組めん」と怒鳴りちらします。
こいつのこういうスタンスは、
後の大村益次郎との確執への複線??
なんだかとっても鼻に付きます。
西郷は長崎に赴いて坂本龍馬に会う。
薩摩が銃を買って長州に横流しするかわりに、
長州から米を買いたいという案を龍馬に話し、
この話に乗った龍馬は長州へ向かいます。
しかし桂は薩摩とは手を組むことは出来ないと突っぱね、
龍馬の話に取り合おうとしませんが、
兵卒達の悲壮な話を盗み聞いて、西郷に会う事を決意します。
京で西郷らに会った桂は、強気な要求を突き付けますが、
西郷は明日までに回答すると言って別れ、小松帯刀に相談。
話し合いの末、この要求を呑むかわりに、
薩摩からは頭を下げず、
長州が頭を下げるまで何も言わない事を約束する。
で、長州との会談。お互い何も言わぬまま時間が過ぎ、
そこへ海江田や大山らが現れ、
同盟を阻止しようと怒鳴り散らします。
西郷は一括しますが、桂は同盟をあきらめて帰ろうとする。
それを西郷が止め、伊藤が英国から届いた写真を出し、
薩摩人と長州人が異国で手を取り合っているという事実を話す。
西郷は自ら頭を下げ、薩摩の一同もつられて頭を下げ、
桂は我々の負けだと言い、薩長は手を取り合います。
フィクションだらけですが、悪くない薩長同盟でした。
従来のスタイルでは龍馬が西郷を説得し、
西郷が頭を下げるというものでしたが、
異国から届いた写真をきっかけに、
両者が近づくというのは新しい。
龍馬も全面に出てないわりに存在感があって良かった。
昨今のドラマの中では、
一番良い薩長同盟だったんじゃないでしょうか?
もちろん史実の薩長同盟はこんな簡単じゃありません。
もっともっと多くの人々が関わっていますし、
薩長同盟だけを題材にした映画があっても、
おかしくない位のスケールですが、
まあ西郷の人生を描いたドラマとしては上出来でしょう。
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