第15回「殿の死」。
一橋慶喜は次期将軍となる決意を固める。
西郷らは急ぎ京に向かい、
将軍継承の勅を賜るべく朝廷に働きかける。
近衛忠煕は、西郷、橋本佐内、月照のもとに、
慶喜を将軍とする勅を喜び勇んで持って来ます。
英傑、人望、年長の三件を備えたものという意味で、
直に慶喜を将軍にせよとは書かれていなかったが、
「年長」と書かれている事で、
紀州の徳川慶福ではなく慶喜を指したもの。
これに月照は小さな不安を覚えるも、一同は満足しました。
・・・で、これは「戊午の密勅」ですかね?
密勅は水戸藩に下ったものですが、
内容はともあれ幕府宛てのようです。
幕府ではなく陪臣である水戸藩に下されたのが、
そもそも安政の大獄への引き金となるわけなんですけどね。
一方、現将軍の徳川家定と篤姫は平穏な日々を送っています。
春なのに柿の木に実がなっているのが見えると、
予知能力的な事を言っていますが、なんら複線では無い様子。
いきなり苦しみだして虫の息。
枕元には井伊直弼が控え、家定は紙と筆を用意させる。
井伊は遺言を書くと判断し、
皆を下がらせ実権を与えるように言いますが、
家定の描いたのは柿の絵。
苦しいだろうにわざわざ絵を描く意味がわかりませんが、
これを御台(篤姫)に食べさせよと井伊に告げます。
・・・で、突然井伊は大老に就任。
徳川斉昭より上席に座って色々と指図しますが、これは大間違い。
実権は確かに大老にありますが、徳川家より上席には座りません。
権力と権威は別物です。
これより大老井伊の快進撃が始まります。
メリケンとの通商条約を勅許の無いまま結び、
次期将軍を慶福と定めると決定。
将軍継嗣に関する勅は書き換えられたという事ですが、
いったいどんな方法で書き換えたのでしょう。
とにかく書き換えられて、勅に背いた事にはならないそうで、
これを聞いた西郷は急いで薩摩に向かう。何しに??
篤姫は井伊に詰められますが軽くかわし、
そこへ慶福が現れて篤姫に挨拶。
篤姫が困惑する中、ピン子らの笑い声が高らかに響く。
薩摩まで全速力(笑)で戻った西郷は、
島津斉彬に将軍が慶福に決まった事を言おうとしますが、
雰囲気で察知した斉彬は「もう良い」と言って出ていく。
西郷が追って行った先は、斉彬と西郷が初めてあった場所。
斉彬は夢破れたとつぶやき、農業こそこの国を支える礎だと、
工業に重点を置いた自分の政策を覆すような発言の後、
西郷に役目を解くと言い残して去っていく。
打ち萎れた西郷は実家へと戻り、
役目を解かれたと家族にあやまる。
夜、大久保が尋ねてきて、
西郷は自分は役に立たなかったと嘆く。
それを聞いて大久保は「やっせんぼ!」と一言。
「八重の桜」は「さすけねぇ」、
「花燃ゆ」は「せわぁない」という魔法の言葉。
今回の「西郷どん」の魔法の言葉は「やっせんぼ!」。
この言葉が発生されると、事態は好転へと向かいます。
西郷家は日常へと戻りました。
江戸では井伊が幕府を意のままに動かしていました。
さながらヤンキーのように井伊が睨み付けると、皆が土下座。
ちょっとやりすぎじゃない?
そして家定は死去し、次期将軍は慶福となる。
西郷は城に乗り込んで、いきなり兵を挙げろと斉彬に直訴。
大戦になると断る斉彬に、江戸ではなく京で馬揃えを行い、
天子様に勅を改めてもらおうとの事。
斉彬は乗り気になり出兵が決定する。
「殿!お恐れながら、お気はたしかでござるか!」
↑側近でもこれは失礼だろ?
西郷は京へ登る。
おおお!お虎が登場!これはどうなるのか楽しみです。
斉彬は軍事訓練を進め、上洛の準備に取り掛かる。
・・・がいきなり倒れて帰らぬ人へ。
砲撃訓練ばっかりで、戦をする気満々に見えましたね。
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