第四十七回 「姉妹の約束」
当時では群馬から東京に行くのに、どれくらいの時間が掛かったのでしょう?
関東のそんなに時間の掛からないような気がするのは、
幕末あれだけ頻繁に、美和が山口行ったり、
下関行ったりしてたのを見てたからでしょうか?
とにかく久米次郎が、楫取の家から出ていけと手紙をよこしたことから、
その真意を姉に聞くために東京に行きます。
まあたしかに県令なんだから身の回りの世話は、
女中の2~3人雇えばいい話ですよね。
一方、生糸の相場が暴落します。
群馬はおろか日本経済にも影響を与える一大事でしたが、
アメリカに渡っていた新井領一郎が、生糸の大口契約を結ぶことに成功しました。
しかし直後に生糸の相場が高騰。
阿久沢は新井の契約を後回しにして、一気に儲けるつもりでしたが、
楫取は将来のために信用を得ることが第一と主張します。
・・・楫取の言ってる事は間違いではないんですけどね。
相場の読み違いにより先走った契約をしたというミスは、
無能の証明のような気が・・。
しかもその契約の商品が揃わないっていうのも相当どんくさい話です。
そういう話を寿に手紙をかいてきて、美和が戻って手伝うことになります。
一体何の役に立つというのか・・・?
で、帰って何してるかといえばお運びさんでした。
しかも、せいまで手伝いにきたのですが、
一緒に連れてきたのは、生糸を作ってる女工さん達。
えっ?いやいや、運ぶの手伝うくらいなら生糸を作った方が・・・・・。
・・・で、最終的に阿久沢が生糸を用意して、一件落着。
美和は楫取に寿の見舞いを進めます。
周りの賛成もあって、楫取は東京に向かい、美和は残って女達の学び舎を作ります。
寿の臨終に際して、長男夫婦も駆けつけます。
あれだけいろんな人の臨終に立ち会った美和は、
そんなに遠くない場所にいる姉の臨終には参加しませんでした。
寿の死後、久米次郎が楫取に寿の手紙を渡します。
手紙には「私が死んだ後、美和妻に迎えて下さい」と・・・。
なんだかね~。
僕は男なんで女性の気持ちわかりませんが、
こういう展開は女性からすればどうなんでしょね~。
現在の倫理観からすると、妻の死後その妹と結婚するのは×ですが、
それをどう上手に視聴者に嫌われないようにするのかが、
楫取素彦の物語を描くポイントになると思うのですが、
美和は初恋の人とかスキスキ光線出しまくってるし、
総スカン食らいそうな流れになってきてます。
美和は久坂の妻だった事なんて忘れているようですし・・・。
僕が思うに全然そんなそぶりを見せないで、
姉の死後に周りから言われて初めて意識しだす方が良いと思うんですけどね。
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