第三十七回 「夫の忘れがたみ」
世子の持病の薬を届けるという理由で、
何故か京に来た美和。
薬を届けたかどうかも不明なまま、
美和は京の町に久坂の子を探しに。
あてなく町を彷徨う無謀な行動の末、
浪人に喧嘩を売って追いかけられます。
偶然かくまってくれたのは、
久坂の愛人辰路と子の秀次郎。
なんとまあ・・・。
美和は久坂の子と知らぬまま、
辰路と秀次郎と別れます。
その後に藩邸で楫取素彦に怒られた後、
長州に戻ります。
辰路と秀次郎に会うという複線の為に、
京に来ただけだったようです。
戦が落ち着いたら探すとか言ってるし、
美和は奥務めを舐めきっていますねぇ。
さて久坂の隠し子の件ですが、
史実では明治2年に辰路が長州藩に、
秀次郎が久坂の遺児であると届けます。
品川弥二郎の証言や、
久坂に似ていたということから、
長州藩は久坂の遺児と認定。
秀次郎が久坂家を継ぐことになり、
養子として入っていた久米次郎が、
楫取家に戻っています。
明治3年に辰路は結婚していますが、
なんだかそういうことを考えると、
厄介払いされたんじゃないかと、
余計なかんぐりをしてしまいますね。
鳥羽伏見の戦いは新政府軍の勝利。
江戸城無血開城も終わりました。
京での政治抗争は完全に端折られ、
さっさと明治維新が成ってしまう。
戊辰戦争も無かった模様。
毛利敬親は病に倒れ、
楫取素彦が長州に召喚されます。
殿が病気で寝込んでいるのに、
楫取は版籍奉還を進言。
版籍奉還もコイツの手柄になるのね。
ただ趣旨や意味が語られていないため、
藩主が知藩事になるだけのように見える。
毛利敬親も未だ賊軍のまま。
結局、何を悩んで結論を出したのか、
「そうせい!」と言っちゃって、
隠居して家督を元徳に譲っちゃいました。
家臣や奥では不安がつのり、
美和は楫取に何が変わるのか訪ねます。
楫取の答えは「すべて変わる」、
「新しい日本を・・・」
・・・・なんて中身の無い言葉。
やたら「高杉も言ってた」口走り、
やけに鼻に付きます。
奥の動静を日出と鞠が伝えに来ますが、
2人はやれやれという風に、
「まずは目の前の事じゃな」と。
美和は「奥御殿から変えていく」という。
何を変える気でしょうね??
ただいま 16 そうせい!
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