- 幕末のホームドラマ
- 幕末の学園ドラマ
- 女たちの戦いのドラマ
- 男たちの戦いのドラマ
「花燃ゆ」には4つのドラマがあるとして、大々的に宣伝されましたが、どれ一つまともなドラマにはなりませんでした。ホームドラマや学園ドラマなど、あえて大河で見たくないようなズレたコンセプト。それでもしっかりドラマになっていれば、少しはマシでした。
幕末のホームドラマというわりには、なんら家族内で事件が起こるわけでもなく、衝撃的なエピソードのある長女は出ず仕舞。松陰を除けば、寿以外毒にも薬にもならないようなただただ優しい家族。叔父の玉木文之進は杉家の居候ではないのかと錯覚します。でも、4つの中でまだマシでした。
幕末の学園ドラマというわりにイケメン達は集まるだけで、なんら学園ドラマらしい事もなく、松下村塾は閉鎖。久坂、高杉以外は殆どモブ扱い。学園ドラマというのなら10話位使ってしっかりと塾生を描くべきだったと思います。
女たちの戦いのドラマは大奥編の事だと思うのですが、全くのデタラメ・・・。そもそも奥御殿自体が実際には存在しません。毎話まきおこる意味不明の事件の連発に、美和の内容スカスカの演説により何故か一件落着するというヒドイものでした。
男たちの戦いのドラマを、男性・女性問わず視聴者は求めてるのではないか?この重要な事を一番最後にオマケのように持ってきてますが、登場人物の人格が出来上がっていないから、皆が意味不明の行動をとってしまう。せっかくのイケメン達が宝の持ち腐れにされてしまいました。
キャッチコピーの「幕末志士の育て方」。なんとも白けるキャッチでかなり不評でしたが、キャッチのとおり幕末志士を育てるような描写でもあれば納得ですが、先にも書きましたが久坂、高杉以外はほとんどモブ扱い。なんら学園ドラマをしていないので、いったい誰を育てたんでしょ?
結局、欲張っていろいろと銘打ったわりに、何一つまともになっていませんでした。一つ一つが出来が悪くて何にも使えない十徳ナイフのようなものでした・・・。
総評5に続く。
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